2024年2月5日月曜日

「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」令和6年度人事その1

 「新しい酒は新しい皮袋に盛れ」という格言がある。新しい考えを表現したり、新しいものを生かしたりするためには、それに応じた「新たな形式や環境、それに対応する人間が必要」であることの例えだ。由来は新約聖書のマタイ伝・九」の一節からだという。文語訳では「新しき葡萄酒を古き革囊に入れることは為せじ」とある。聖書の文脈では、新しい酒はキリストの教えを表し、新しい革袋は「洗礼により一新された心」を表すとされている。人と形、これを変えるのが「人事」である。およそ、組織にとって最重要なものは人事であり、人事は「人の事」と書くが、まさしく組織はそこに属する人々で日常があり栄枯盛衰もある。開校100年を過ぎ「次の100年に向かって改革元年とする令和6年度」の人事を本日の臨時職員会議で全教職員に説明した。当該の職員には2月3日に内示している。 



今回の人事の柱は大きく分けて以下の二点である。

   浪速高校に「副校長を任命」したこと

   輝かしい成果を上げた、入試広報部の幹部人事を一新し、「人心一新」の思いもあって従来以上の「浪速中学校シフト」を敷いたこと


副校長の職位は学校経営の責任者である校長を補佐する立場で、現場教員の指導役としても位置付けられる。副校長は2007年の学校教育法の改正により、校長と教頭の間に置けるようになった役職である。学校教育法第 37 条(中学校は第 49 条、高等学校は第 62 条で準用)では、教頭は原則として全ての学校に設置されるのに対し、副校長は任意設置であることが規定されている。両者は校長を補佐する立場であり、校長不在時にはその職務を代行することにおいて共通しているが、一方、職務内容に関する規定には大きな違いが見られる。副校長は校長の命を受けて「校務を司る」のに対し、教頭は「校務を整理」すると規定される。これは、副校長が校務の一部を自らの名で決裁できる権限を有するのに対し、教頭はそうした権限を有しないことを意味する。「校務を整理」するとは、校長の意思決定を助けるための資料作成や教職員間の連絡調整などの多様な職務を含む。 

4月1日付けで発令される高校教頭から昇格されるM先生は「高校副校長」として飯田校長を補佐し特に「(株)浪速教育振興(NEP)取締役」に兼務で就任し、又2学期からの「学校5日制―教職員週休変則2日制」への移行もあり校長の特命を受けて成果を上げて欲しい。この人事により高校には従来教頭2人体制であったが現D教頭一人でラインを掌握し校務の円滑な実行に邁進して欲しい。ただ高校生の在籍数が2500人を超える大規模となり、D教頭の補佐役として「高校教頭補佐(管理補佐職)」に現入試広報部長のI先生が昇格してその任に当たる人事とした。 




又今回の目玉は「浪速中学校強靭化シフト」を敷いたことである。野球などでも攻撃側の作戦やランナーの出塁状況によって変則的な守備位置にチェンジすることがある。例えば「バントシフト」とか、有名なのはあの世界のホームラン王の「王シフト」というのもあった。「浪速中学校には新校舎が来年の3月には竣工」する。新しい校舎(皮袋)に可能性の高い生徒(新しい葡萄酒)を「数多く入れる」ために「入試広報部担当教頭(管理職」に現中学校教頭補佐のK先生が管理職に昇格し広報の部屋に「陣取って全軍を指揮」することになる。K先生は元入試広報部長であったお人で今度は管理職で元に戻ることになる。知識経験は豊富であり今後は「マネージメント」を含めて大いに期待している。そしてこれらが浪速中学校強靭化シフトである。その方策の一つとして「新しい入試広報部長が誕生」する。この事は明日のアラウンドで詳述したいと思う。