2024年9月2日月曜日

台風一過の9月一斉参拝

 「台風一過」と言う言葉があるが、この意味は台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡り爽やかな、良い天気になることで、続いて「雲一つなき青空」などと使う。しかし最近では台風一過で後の天気が爽やかと言う記憶が無い。今朝も気温は高く蒸し暑い。神社前では太陽がじりじりと顔を焼いた。むしろ最近は、使い方が転じて、騒動が収まり、周辺は落ち着き、晴れ晴れとした気持ちになること等、「比喩表現」としても使われることが多いのではないか。今日は9月2日、「一斉参拝」の日であった。まさしく台風一過、カンカンと陽の差し注ぐ一斉参拝となった。 


コロナ前の時代の一斉参拝は全校生徒が打ち揃って神社前広場に集結し参拝した。凄い数の生徒が並んだ光景は私を元気づけた。昔の写真を眺めてみるとやはり、この頃が懐かしい。感染対策で「ソーシャルディスタンス」を取るようにとの施策から全員の集結を取りやめ、又その頃から温暖化などの理由で生徒の熱中症対策が強調され始めた。そのような背景から今や代表生徒だけ広場に揃う方式で、殆どの生徒は冷房の効いた教室からの「遥拝」形式で参拝している。しかし神社神道の学校である。夏場は避けても春、秋、冬の良い季節の時分には僅か「月度一回の一斉参拝」である。是非全校生徒と共に参拝したいが果たしてこの風景を見る時代が何時頃来るのか?もう来ないのか? 


平成19年の一斉参拝風景

「学院長講話」では必然的に「台風」の話から始めた。台風、ハリケーン、サイクロンとの違い、台風と熱帯低気圧との違い、ヘクトパスカルの意味とミリバールとの違いなど、今のタイミングで話せば少しは生徒の頭に残ると思ったからである。次いでメインテーマである9月の最大の学校行事である「13日の秋季例祭、14日の浪速祭」について言及し、基本的には学年、クラス、まとまって準備を進め、思い切って楽しむのが浪速祭だと言った。その為には「模擬店」の運営管理がポイントだと強調したのである。 


現時点で22の模擬店が用意されており心配の種は「食中毒」である。どう言う訳か?生徒は模擬店になるとテンションが上がる。テンションが上がるのは結構だが人様にお出しする食べ物だから清潔管理が極めて重要で特に「ノロウイルス」「カンピロバクター」である。保健所の方に来て頂き、指導会も済ませた。今日から45分授業として浪速祭の準備時間を捻出した。学校は学校行事を様々に考えているのは、これには「大きな教育的効果がある」ことを知っているからだ。しかし同時に「リスク管理」を怠ったりするとその責任は全て学校に帰する。保護者を主体に数千名のご来客があるから、特に担当教員もリスク管理指導を徹底して欲しい。楽しい事の裏には厳しいルール順守と自己規制が必要である。

                昨年の浪速祭雰囲気