今日は2学期最初の大きなイベントである、「塾長様対象の学校説明会」があった。昨年は9月5日の実施で、例年大体この辺りに入れている。私立学校にとって「塾」とは切っても切れない「ご縁」があり、塾の本校に対するご理解とご支援があればこそ、今日があると強く思っている。受験生全てではないが塾にて受験勉強の指導を受けている生徒は案外と多く、塾生や保護者に「浪速、面白いよ、一回行って見たら」となり来月以降順次始まる「学校での説明会」に繋がる。左程に塾との関係は重要である。我々の取るべき態度はとにかく「誠心誠意」、包み隠さず「学校の今と目指す道」を聞いて頂くことである。塾側にとっても「浪速をご自分の目と耳で確認」すると言う行為は塾生への説得力に繋がる。今日は193塾、234人の参加申し込みがあり、沢山の先生方にお越し頂いた。
私がこの学校に着任した当時は、説明会の会場は堺市の名の通ったホテル、大きなホールに満杯の先生方にお越し頂く涙ぐましい努力をし、会の終わった後は「会食」の場を設け、相応のお土産をお渡しするなど、今から思えば少しバブリーな昭和時代の説明会であった。それが今や会場は学校の体育館で行い、説明も具体的で本校の実態が分かるような資料やデジタルを駆使した先駆的なものに変わった。終了時間は必ずお昼前とし、その代わり「お弁当」を用意しお持ち帰り頂くようにした。全く「パーティ形式」ではなくなり、実務となった。当時この説明会の在り様を煽っていた私などからすれば「隔世の感」がある。
この説明会では理事長・学院長がトップバッターで登場する。高校、中学両方だから時間の制約から両校長を代表して私が、私の後は中学の教務進路部長のT教諭、続いて高校の進路指導部長のI教諭が教育の中身をそれぞれ丁寧に15分の持ち時間で説明申し上げ、「トリ」は入試広報部の近藤教頭が2025年度入試について20分かけて詳しくご説明した。3人とも素晴らしいプレゼンだった。トップバッターの私には20分与えられており、昨日まで入試広報部長のS教諭とパワーポイントの資料を練りに練ってきた。「今年は木村理事長は何を話してくれるのか?」が塾長先生方の関心事であり期待を裏切っていけない。ストーリー性のある資料の中味と「木村の語りとしゃべり」を武器にして今年も手ごたえのあるプレゼンになったと思う。当然話の中味は「学校5日制と+3S」であったことは言うまでもない。終わって大きな拍手を頂いた。
昨年のこの説明会の日のアラウンドでは「十年一昔」いう言葉を出して、世の中は移り変わりが激しく、10年も経つともう遠い昔のことになってしまうという「時代のスピード感」について書いたが、今年は「演歌」を持ち出してみたい。2003年リリースした五木ひろしの「遠い日」という歌は阿久悠作詞、船村徹作曲で、私の好きな歌だがこの3番に次のような言葉がある。「♪時代はとうに早くなり、10年過ぎて振り向けば、100年ほどに遠ざかる♪」。全くこの通りで浪速改革の始まった時からおよそ20年、当時の生徒数が今や20年で2倍の3000人を超える学校になっている。時代は早く過ぎるが、この間に出来上がった事、我々が成し遂げた事は極めて大きい。昨年の高校入学者は900人,今年が966人と府内トップの位置をしめ受験生の人気を集めているし、中学も2年連続で140人台の生徒に入学して貰った。全て各塾の塾長様のご支援のお陰である。