2024年9月21日土曜日

「国際平和デー」、大阪護国神社奉納揮毫

 今日、9月21日は「国際平和デー,世界の停戦と非暴力の日(International Day of Peace)」である。コスタリカの発案により1981年の国連総会によって制定され、当初は国連総会の通常会期の開催日である9月第3火曜日だったが、2002年からは921日に固定された。この日以来今日21日は「世界の停戦と非暴力の日」として実施され、この日一日だけは敵対行為を停止するよう全ての国、全ての人々に呼び掛けているが、ロシアのウクライナへの侵略、イスラエルのパレスチナへの侵攻は続き、世界平和の言葉を口にしてもその響きは虚しい。でも先の大戦の敗戦国、最初の核兵器が落とされた国として、我々は「諦める訳には行かない」。無力ではあるが世界平和を言い続ける必要がある。

 

10時に間に合うように「大阪護国神社」に車を走らせた。前述したように今日21日には、名だたる日本の高校の書道部がそれぞれの地域にある「護国神社に書を奉納し国際平和を祈願する記念の日」である。「和プロジェクト」が主催となって全国規模の催し物だ。本校書道部も参加しており今年で5年目となった。今年も書道部の生徒は袴をはいて立派な反戦の文言を書にしてまとめてくれた。一枚目は「いつまでも/拭い切れない/あの日の悲しみ/二度と/繰り返さない/追想」と書き、2枚目は「これまでの全ての/争いに終止符を/先人たちの声と想いを/未来へ語り継ぎ/これから語り継ぎ/これからを照らす/光を燈せ、今こそ私たちが/道標となれ/花を咲かせよう/鎮魂/浪速高校書道部とあった。学校は関与しておらず、部員が考えた文言で大変に立派である。

 

代表揮毫の書家は柳水藝術協会の田邊柳奨先生で「敬愛」という字を揮毫された。あれほどの大筆を使うには余程の体力を必要とされると思ったが、呼吸は乱れず、見事に運ばれた。とにかく凛として品格に満ち、迫力満点であった。参加者の「寄せ書き」では先生は「平和の祈り」の文字を書かれ、私も求められ名前を書き入れた。参列者一同、今年ほど世界平和の希求を感じることは無かったと思う。私は最後に挨拶を求められ、言葉を尽くして柳奨先生の揮毫を称え、本校書道部の書を絶賛した。そして本校にこのような機会を与えられた「和プロジェクト」と舞台となった大阪護国神社に感謝の言葉を申し述べたのである。 


北朝鮮はミサイルを日本海に放ち、日本と言う国は北の北海道から南は台湾に近い西南諸島、日本海を挟んだ中国、北朝鮮と日本周辺はきな臭い対立の最前線にある。今ほど平和への希求を願う時は無い。空虚な甘い言葉では平和は来ない。本気になって国土と国民を守る為に何をなすべきか。教育の現場にいるだけにそのことが常に頭に去来する。