29日の土曜日は特段大きな行事も無く、この日夕刻市内の道頓堀ホテルで「先の浪速祭のPTA打ち上げ会」があった。PTAだから当然の事、我々教職員も参加しなければならない。管理職とPTA担当の教諭がご招待を受け、P側は会長以下幹部役員で総勢100人近い大パーティであった。何時も道頓堀ホテルにしているのは、このホテルの会食は比較的安価で中華料理が旨くてボリュームもある。何年も続けていると先方も手慣れたものでサービス満点であり、我々は満足している。
理事長、会長の開会挨拶から始まり、アッと言う間に盛り上がった。ここが浪速PTAの素晴らしいところで全員が「今を一生懸命に生きると言う神道の教え」を地で行っている。昨年までは「ビンゴゲーム」が名物企画であったが今年から会長判断で止めて理事長、会長、高校校長、中学校長の4人による「抽選会(くじ引き)」に切り替えたと言う。素晴らしい決定で今時分、大の大人が「ビンゴー!」などと叫んで1時間も時間を取るなど信じられない有様だったから私は嬉しくなった。だから特別賞として「ご朱印帳」を3冊出した。開校100周年記念の記念品として豪華に作成したもので川島織物の古代裂の布張り製でコストは5000円の代物である。(少し高かった?と思う。)
その後当然の如く「カラオケ」に移り学校のD教頭から始まり、PTA、会長と続いた。会長はこの日ダイエットして痩せた身体に仕立ての良さそうなベスト付きの黒っぽいスーツに身を包み、胸からサングラスを出し、さもかっこ良い有名な歌手に見えるくらいの熱唱であった。しかし今、教頭先生と会長が何を歌われたのか題名も歌詞も、大体日本語の歌だったのか?、一切思い出せないのが不思議である。最後の「トリ」は当然私で、あまり気力が湧いていなかったが、前日から強い要望があり、私は「選曲」を十分考え、今年はキムヨンジャの「陽は昇る」とした。「何の苦労もないままに 生きて行けたらいいでしょうに 恨んじゃいけない人の世を 心の憂さを雨風を あんた陽は昇る、あんた陽は昇る 愛する人が居るから 陽は昇る~♪♪」にした。マイクが今一つで自己採点で70点くらいか?
こういう席では理事長はただただ「サービス精神」旺盛で頑張らねばならない。偉そうに斜に構えているようでは私立のトップは務まらない。会の序盤で高校、中学の校長が各テーブルを回り、お酌をしながらPTAのご支援に対してお礼を言っていたのは素晴らしいことであった。そして私は会の終盤だからお酌こそしないが、各テーブルを回って感謝の誠を捧げるのである。当然の事だ。PTAの方々は皆さん、品よく、笑顔が素晴らしい。私は各テーブルにおいて記念写真を撮るのが通例であり、「携帯の待ち受け画面に!」と最後のキメ台詞を言って又ここで笑いを取るのである。これがパーティの席での私のスタイルであり、恥ずかしいが理事長たる者、「このような席では大スター気取り」で振舞い、必ず心のこもったお土産をお渡してお開きにする事が会の成功には必要である。