朝一番に秋季例祭と浪速祭の実行責任者4人を部屋に呼んで「慰労と感謝の言葉」を準公式に伝えた。私は必ずこの「儀式みたいなもの」を大事にしてやって来た。そう、これは儀式である。15日の浪速祭が終わった後の17時に担当の管理職とこれらの3人の教諭、生徒自治会の会長以下役員が職員室で行事終了の挨拶をしてくれ、私が最後に纏めたが、私の話は全員が揃った席での公式なものである。だから今朝の話は準公式と言っている。全員が立ち並んでいる場所で話す内容と私の部屋で言う事は当然異なるし、強弱も違う。その芸当が出来ないようでは組織のトップは務まらないだろう。公式と準公式の違いは「全体と部分の違い」である。対象が「全員と個人の違い」である。
しかし本音を言えば、組織のトップには公式も準公式もない。話す内容に「人を評価し、育てる」と言う視点で話していれば、問題は無い。最後はあくまで個人の資質に尽きる。最大公約数の事を個人に喋っても効果は無い。その「人間に突き刺さる言葉」で指導しなければならない。浪速学院の将来はこれら教員のただただ人間性に架かっているというのが私の強い思いである。全員が立ち並んでいる場所と私の部屋で言う事は当然異なる時もあれば強弱も違うと書いたのはそのような意味である。今年の総括と来年への課題などを指示し、祝いと言って高級黒糖焼酎の「高倉」をプレゼントした。準公式の時は何かを必ず個人にプレゼントし慰労するのが木村流である。
久し振りに建設中の中学校棟の視察を行った。今日は遂に最後のコンクリート打ちである。「地上6階建ての壁と天井部分の打設」であり、これで構造躯体部分が終わった。今にして思えば案外と短い時間で順調だった。ゼネコンさんは良い仕事をしてくれた。ゼネコンの南海辰村建設のN課長さんも「ここまで来ました。極めて順調でした」と感無量の面持ちだった。それにしても「頑丈そのもの」でこれなら南海トラフ地震が来てもビクともしない建物だなと感じた。あの柱の太さを見れば誰でもそのように感じるだろう。