2024年9月20日金曜日

歌えよ、奏でよ 中学生!

 今日は浪速祭の「番外編」ともいうべき中学校の「第12回目となる合唱コンクール」の日であった。もう10年以上が経ったかと感慨深い。当時、中学校校長兼務だった私が「歌声が聞こえる学校は良い学校」との信念で始めた。元々は浪速祭のプログラムの中に入っていたものだが、総合的に検討して昨年から浪速祭が終わった後にやるようにしてから今年で2回目である。中学全学年共通の行事であり、保護者ご招待で課題曲と自由曲の2曲でのクラス対抗の形であるから、いやがおうにも盛り上がる。今や浪速中学の名物行事となった感がする。 


昨年は開校100周年と言う事もあって課題曲は「校歌」としたが今年は1年生のみ校歌とした。今浪速中学校は「今、注目の中学校」であり、「新校舎の建設」も順調に進み10月23日は「上棟祭」を計画している。歌うと「幸せホルモン」が分泌されると物の本にあったが、副交感神経が優位になるだけではなく、セロトニンやドーパミン、エンドルフィンといった「幸せホルモン」が分泌されるらしい。 これらのホルモンは精神安定の効果があり、幸福感や満足感を感じやすくなると言われており、絶対的に歌うことは体に良いとある。私もそのように思う。生徒皆が仲良く、いじめなどの無い学校になったのはこの合唱コンクールの成果の一つかも知れない。 


とにかく子どもも大人も心と身体の健康には「うた」がいい。指揮もピアノも生徒が主体で、最後には「教員合唱」があった。これがこのコンクールの伝統で生徒は大喜びであった。山本教頭の指揮で曲目はあの難しい、「よあそびの群青」であったが、さすが先生方でろくに練習時間も無かったと思うが見事なハーモニーを醸し出していた。又最近非常勤講師として音楽教師に仲間入りしたM先生は大阪音大の声楽科卒業で特別参加として独唱をしてくれた。曲目はミュージカル「アナと雪の女王」よりアリア「Let It Go(ありのままで)」であった。生徒からスタンディングの拍手を得ていたくらい、素晴らしく、中学生は「本物の歌」を聞いてさぞ勉強になったと思う。 


しかし良い合唱コンクールだった。一言で言えば「品格の高い合唱コンクール」であった。この品と言うことを大切にしている私は殊の外嬉しい。この主担当である音楽科のW教諭は何時もながら「カチッ」とした「生徒指導と物事の運び能力」があり、この先生の「手腕」が大きく成果に結びついていると何時もながら思う。教科指導のみならず、円滑な学校行事の遂行にかかせない先生である。