2024年9月24日火曜日

令和7年度高校修学旅行の行先に欧州を復活させる!

 21日の国際平和デーの日に大阪護国神社にて本校書道部の生徒が奉納揮毫するので私は高校校長の代わりに参列し、ご挨拶した。元来は部活動の関係であり高校校長先生の業務範囲だと思うが、ただ理事長たる者が仕事について「これは理事長・学院長の仕事、あれは校長の仕事」と明確に区分することは私の主義でも無いし趣味でもない。今回はたまたま校長先生の業務がダブっており、「学院長の立場」で校長の依頼を受けて私が参列した。

 結構このような局面は多い。特に中高と横断する業務については両方の校長が同じような事を言うのは合理的ではないから、中高を俯瞰し、管理している理事長・学院長が受け持っている。公立、私立の校長職を20年間も経験してきているからもう十分やった。校長職はしんどい仕事だが「やりがい」もある。今の中高の校長先生は素晴らしい仕事をされているが、彼らに続く校長たるべき人材を育成するのが私の責任である。

 この日校長が護国神社に行けなかったのは同じ時間帯で校内で今年の修学旅行に関する保護者説明会があったからである。どちらも重要な業務だが規模から言えば修学旅行の方が生徒数は断然に多いし、修学旅行と言うのは学校行事において最も重要な業務の一つであり、神経を使う対象である。今年は全てが決定され、後は直前の準備を徹底し、11月に出発するだけである。従って現在の私の頭には来年度、即ち今の高校1年生950人の「修学旅行の行先」である。結論的に言うとコロナ下で中断していた、「ヨーロッパ方面を復活」させることにした。「重い決断」だったが何時までも10年間も継続した欧州を中断させたままでは本校たり得ないと考えたからである。これは私の仕事である。


 1学年主任のS先生から私の指示でまず「生徒のアンケート」を保護者の確認印を押して提出して貰うようにし、その結果が出たという。その数値を見て私は正直、驚きながらも嬉しかった。回答者数は945人だからほぼ全体を表していると言って良い。アンケート期間も830日~910日と十分な判断時間をとっているから思い付きで出してきたとは言えない。その結果の概要を示そう。

 最も人気のある旅行先はイタリアで302名(33%)、次いでフランスが201名(21%)、マレーシア・シンガポールが131名(14%)、スペインが92名(10%)、北海道が88名(9%)、オーストラリアが75名(8%)、ニュージーランドが46名(5%)、という結果となった。元々の予算では無理なので追加徴収が15万円必要にも関わらず、605名の生徒(全体の64%)がヨーロッパの国々を希望していることが確認できた。 




本アンケート結果から、イタリア・フランスが多くの支持を集め、ヨーロッパ方面の人気の高さが確認できた。またそれについでマレーシア・シンガポールの人気が高かったことは、ヨーロッパに行きたいが、ヨーロッパやオセアニアは費用が高いので、手ごろな費用の行先として選ばれたと推察できる。1年先の事であるがウクライナとロシアの戦争など今後検討する課題は多い。イタリアとフランスの多さは増やすにしても限界があろう。もう一カ所対象を増やすことを含めて、学校としては生徒と保護者の期待に応えるべく、「生徒の安全面」を主体に今後最善を尽くし行先を決定する覚悟である。エージェントのHISさんと協議を早急に深めて行かねばならない。