本校には所謂「学校の同窓会」は無い。無くなったと言うべきか。今年3月の「浪速学院校友会」発足で実質的に消滅し、校友会に衣替えした。文字通りスクールフレンドだ。同窓会の言葉は「ノスタルジー」を感じさせる温かい響きがあるが、今後の先行きを考えたら「旧態依然の形」を変えて「新しい酒は新しい皮袋に入れる」と言った感じである。「浪速学院に関係した人々」をより広く、参集頂き、求心力を高めて先行き混沌とした「少子高齢化の社会」で、母校を応援し、会員同士が連帯を深めていく狙いから「法人化」した。保護者も会員資格があるし、お取引の会社さんも有力な同胞だと考え、門戸を広くした。法人となれば法務局に届け、会費制で事業も理事会組織で法的に適切に進めなければならない。
私の立場は理事長として「名誉会長」を仰せつかり、会長は卒業生で現在は東大阪の「枚岡神社の宮司様」である中東弘氏が初代の校友会長にご就任された。先には最後の同総会会長であられた東京の湯島天満宮の押見名誉宮司が逝かれ、氏よりも年齢の高い中東宮司の会長就任は極めて力強い事である。本日、この校友会の副会長さんが見えられ今後の活動方針について報告を受けた。現在活性化している事業は「浪速学院二十歳の集い~浪速に戻る!」と称した成人式のお祝いを学校で行っており、これは必ずや将来大きな力になる筈だ。加齢齢者ばかりではなく、全ての世代に亘って「絆」を強めていかねばならない。特に若い世代に期待致したい。
昨日校友会の理事さんたちが今後の行動案について説明してくれた。大変に意を強くする内容で学校としては全面的に支援して参る。このことが学校の為になると信じて疑わない。ただ「言うは易く、行うは難し」となってはならない。素晴らしい企画書であるが、求められるのは着実な行動と前進である。資料の中に事業での収益を学校に寄付するとあったが私は「まず先に貯めてからおいで!」と揶揄した。浪速マスコット人形の製作販売とか、今度リニューアルする焼き立てパンの校外販売を担うとか色々と案はあるし、学校指定の用具や備品の一部を渡しても良いとさえ思っている。私は大いに発破をかけて激励したのである。