浪速中学校の1学期の終業式が今日であった。まず終業式に先立つ「神前奉告」を行い、その後、回廊に全生徒を座らせて「学院長講話」を行った。終業式は校長の手で場所を体育館に移して行われた。私の講話については頻度も少ないから生徒は静かに良く聞いてくれた。高校の終業式は月末の31日であり中高、それぞれに校長先生が指揮しているから、このように学校行事やタイミングの違いは当然有り得る。私は最後の中高の校長を7年間もやったが、それは大変であった。中学、高校の生徒数が増えるに従って判断し処理する事案の多さに走り回っていた。これに対応する為に次の校長から単独に中学校長をトップにした別組織体とし、それまで法人役員は高校の校長のみが理事であったが私は状況を見ながら中学の校長先生も理事職となるように寄附行為を変更した。言われた訳ではないが、中学の先生方の頑張りを思えば自分のところの校長が役員でないのは?という気持ちもがあるかも知れないからだ。
しかし学校は生徒数の数で競うものではない。あくまで目の前に居る生徒への視線であるから集積体としてのボリュームは余り関係無いと考えるべきだと思う。教育的課題は当然年齢的に若い中学生の方が高校より断然多いのは当然であり、従って中学は「義務教育」となっている。学校が逃げ出すわけには行かないのだ。比重の比較で、個人の独断と偏見で言えば中学は高校の5倍程度重たいのではないかと思う。高校は「伝家の宝刀」とも言うべき「原級留置、他の措置」がシステムとしてあるが義務教育段階では適用は困難である。保護者の年齢層も若いだけに学校への舌鋒もそれなりにあるだろう。本校では中学は450人、高校が2900人余りだから中学の負担は高校の約5倍の2250人くらい?とほぼ拮抗していると考える事も出来る。
今日は朝、「拡大管理職会議」を行い、1学期の総括と慰労の言葉を述べた。特に来年度入試問題に時間を費やした。その中で今後の学校の立ち位置について私は論理立てて話した。トップが同じような職位の幹部に同じ肉声で話すことが重要である。そして今ある現況への経緯も大切であり、「何でこうなっているのか?」を知ることは重要だ。どの話にも「起承転結」がある。
9時から中学の終業式、10時からはアメリカンフットボールの強化コーチのK先生に部活動功労賞の授与式を行った。徐々にアメフトは強くなってきており、先には関西大会に初めて出場できた。偏にK先生のご指導の賜物でそれを若い本校顧問に伝授して欲しいと思う。15時30分から1学期最後の職員会議となった。勿論私から1学期の頑張りに対して全教職員に感謝の気持ちを伝えるのが目的であった。