2025年7月30日水曜日

萩往還ならぬ「伊勢往還」

 「往還」と言う漢字がある。道を行き来することで、往復や往来と同じ意味だが、何か「格好良い」感じがする。おうかんと読み、おうげんとも読むらしい。有名な往還は「萩往還」や甲府から東海道に出る「鎌倉往還」などがある。中で有名なものは萩往還で、毛利氏が慶長9年(1604)萩城築城後、江戸への参勤交代での「御成道(おなりみち)」として開かれたことが始まりで、日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻港(防府市)をほぼ直線で結び、全長はおよそ53kmの街道である。幕末に維新の志士たちが時代とともに駆け抜けた萩往還。はるか江戸につながるこの道を、武士や庶民、そして幕末の志士たちはどのような想いで歩いたかと思うと少し時代懐古の感傷的な気分になる。

 

今朝ほど、このような事を考えていたら、「伊勢往還」が有っても良いのではと思いついた。既に有るのかも知れないが、伊勢往還なら本校が主役?になると思った。72年間も学校と伊勢神宮を往復し「伊勢修養学舎」を継続してきた。これには大きな誇りを有している。史上初の1000人を超える高校生が5班に分かれて延べ11日間かかったが本日の5班が戻って来た。まさに伊勢往還ではないか。私は東征門までバスを出迎えた。校長先生と硬い握手をした。特に通しで務めてくれた校長、副校長、学年主任、神道科教諭、随行の片山写真館さんには頭が下がる。部屋にお呼びし、慰労申し上げた。入れ替わりに中学校の1年生がバス5台で学校を出て「伊勢ホームルーム合宿」として伊勢神宮会館に向かった。これも伊勢往還である。



オーブンで焼いて、焼きあがったばかりの温かいパン、「焼き立てパン」は英語で 「freshly baked bread」と表現する。ここで使われる freshlyが「新鮮に・できたて」を意味する。今朝は「焼き立てパンー浪速ベーカリー・ショップ=ブル」の改装プロジェクトの第二回目の全体会議を行った。中枢のメンバーが集まり、今後の工程と組織体制について意思統一を行い、その後は現地にて改装のイメージを確認した。特に優秀な職員二人を本来業務以外として当て嵌めているから私の意気込みが容易に分かる筈だと思う。9月1日が生徒にPRするプレオープンとし本格的がグランドオープンは9月20日の浪速祭当日に焦点を合わせ、進めて行く予定である。 



ピザ販売も計画に入れ、自動販売機も設置する。全ては「(株)浪速教育振興(NEP)の事業であり、メンバーの皆さんは個人として「委託業務契約」を結んで貰う。純民間会社として営業利益が上がれば税金を当局に支払うことが必要だ。合わせて6階の天空レストランも改装を行い、リフレッシュして「生徒への食育の環境をグレードアップ」する。ポイント制とか「キャッシュレス」とか、今後様々な事を導入し、「外部販売」も視野に大きく捉えていく。少子化進展の中で学校法人浪速学院は「天空レストランを戦略的拠点」として生徒、保護者、まだ見ぬ受験生、そして浪速校友会の会員などを対象に天空レストラン6Rを「広く外部に開放」していく。その為の一里塚が「焼き立てパンコーナー」の大改装である。