2024年10月11日金曜日

「Is Paris Burning?」、パリは燃えているか?

 Is Paris Burning?」、パリは燃えているか? 1966年のアメリカ合衆国・フランス合作のオールスターキャストによる戦争映画だ。名匠ルネ・クレマン監督、俳優だけでカーク・ダグラス、グレン・フォード、ゲルト・フレーベ、イヴ・モンタン、ジャン=ポール・ベルモンド、ロバート・スタック、アラン・ドロンだから本当に信じられない豪華さであるが殆どの俳優さんは亡くなられた。映画の終盤、降伏前にパリを破壊しろというアドルフ・ヒトラー総統の命令が下ったが、最終的にコルティッツ将軍は命令に従わずに連合国に無条件降伏し、パリを破壊から守った。パリ側のドイツ軍本部内でうち捨てられた電話機からヒトラーの「パリは燃えているか?(命令通りに破壊したか?)」との声が聞こえる名場面だ。大好きな映画だった。 

もじって「Is Naniwa Burning?」と書きたい。電話の主は理事長で管理職に対しても一般の教職員に対しても、「浪速は燃えているか?」かが私の問いかけであり、ヒットラーとは全く違う意味で使っている。ヒットラーは破壊だが私は創造だ。管理職以下組織の構成員たちは持ち場、持ち場で自分の仕事に対して責任を持ち、仕事に誇りを有して、「浪速の未来」を考えながら、張り切って頑張ってくれているかが“浪速は今燃えているか”の意味である。今の浪速の現状を喜び、ただ満足することなく、更なる将来の発展を象徴するが如く、燃え盛っているか?である。この15年間、留まることなく教育環境を整備充実させ、それも豪華に建設してきた。そして今、建設中の新中学校棟の雄姿が目に入ってきた。私は年が明けたら、引き続いて現西館を高校生用に大改造する。その後は暫くおいて美原区の高天原スポーツキャンパスに高天原アリーナを建設する計画だ。


 
此処には体操部、卓球部、バドミントン部などの練習場を作り、将来の本校地に「浪速アリーナ」を建設する時の練習場とし、その後は提携した「市中の民間クラブとのコラボ」でこの施設は外部に貸与する。そして、その前の大きな農地を買収し、ここに「アジアの若者向けの専門学校を設置」することが頭の片隅にある。その前に本校地に「浪速アリーナ」を建設しなければならないが。少子化を迎えた我が国がアジアの若者に日本語や日本文化を教え、希望する民間会社に人材をお渡しすることをミッションとする。当然そのような企業からの出資を仰がねばならない。日本の子どもの教育は「学校法人浪速学院」が担当し、アジアの若者は本校が分社化した民間会社である「NEP(浪速教育振興)」が担うのだ。お互いがクロスして行き合えば良い。 


そして少子高齢化の進展に伴う本校地周辺の空き地を買収し、次々に「生徒寮」を建設する。遠隔地でも本校で是非学びたいと言う子どもを全寮制で受け入れるのである。スポーツ留学に特化しても良い。同時に「校友会館」建設も同時並行で進める。同窓会など黴の匂いのする閉鎖的な組織は本校はもう不要だ。今年の4月から同窓会は無くし、新たに単に卒業生のみならず幅の広い人材集団の「浪速校友会を法人化」して立ち上げた。足元をしっかりと固めながら、広い視野で遠くを見ながら浪速学院は21世紀も存続し続け、本校で学ぶ生徒を教え育み、社会のお役に立つ人材育成に徹した学校としたいと思う。合言葉「浪速は燃えているか?」の意味は此処にある。


2024年10月9日水曜日

来年度の中学1年入学者数は新記録を狙う!

 毎日毎日、気にかかっている中学校であるが、今の最大の関心事は今週末12日(土)に行われる第1回目のプレテストの参加希望者の数だ。入試広報部所管の近藤教頭先生から毎朝報告を受けている。今朝の数値は216人と言う事だった。これは一昨年の新記録入学者148人の時の第1回プレの参加者204人を超えており、まだ3日あるからまだ増えるかも知れない。私は「これなら150人台の新記録」が狙えるかも知れないとひとまず安堵しているがまだ安全圏とは言えない。このプレテストと言うのは1月に行われる「本番入試の模擬試験」みたいなもので大体浪速中学を第一志望にしている小学6年生が受験する。従ってどの私立中学も1回目のプレ参加者を「あの手、この手」で募っているのが姿である。 


最も中には「デンと据わって」いるだけで受験生が溢れかえっている私立中学はあるが本校は府内60校ある私立中学で22番前後の規模の学校であり、言って見れば、「発展途上」にある学校だ。保守的な学校界で本校ほど今、「勢いのある学校」は多くはないと思うが、だからと言って「殿様商売」などは出来ず、入試広報部は涙ぐましい「靴底をすり減らす地べた作戦」で活動してくれている。何故、理事長が来年度の入学者数にここまで拘っているかというとその理由は簡明である。建設中の新中学校棟に入る最初の入学者数が対前年を割れば「余りかっこ良い事ではない」と思うからだ。後3日あるから一人でも二人でも上乗せして欲しいと思う。

 第一目のプレの次に重要なテーマは11月16日(土)にいる第二回目のプレテスト参加者の数である。これは他校を受験した生徒が「後ろ備え」として恐らく第二志望で浪速を選択してくれた受験生である。ここからどれくらい本校に顔を向いてくれるかと言う事は最終出来上がり数値に大きな影響がある。私はゼネコンさんと中学に指示して「モデル教室」を先行して作るように進めている。昨日は現場を視察した。マンション販売でもかっこ良いモデルルームは大きな影響がある。それをヒントに私は第二回目のプレテストやその間最後まで本校に来られる受験生と保護者に素晴らしい新校舎のイメージを持って貰いたいと思って、費用をかけてまでこのようなことまでやる。私は本気であり必死だ。


 
今日は時の迫った「現西館の改造」の中途段階の報告を受けた。中学のみならず、浪速高校も今「燃えており」、捕らぬ狸の皮算用かも知れないが昨年の大記録である966人を超えた1000人を超える数値があるかも知れないと入試広報部の一部には強気な見方をするものも居る。その為に中学生が「新校舎に民族の大移動」をした後に現西館の大改造を行う。中学生用の教室の広さは狭いのでこれを1.5倍に拡張する。即ち3教室を2教室に改造するのだ。色彩や仕様も変え、広々と近代的な素晴らしい高校用教室を4教室分、年が明けたらすぐに取り掛かる手筈である。使用期間はこれから先10年間も無い時限立法だから、とにかく安価に仕上げなければならない。 


我々は来年度から先行き3年間の入学者想定シユミレーションしており、2段階作戦で実行する。現在の職員室は「有り姿で温存」し、3S(Saturday Something Special)における「自学自習室」への本格的改造とするか、高校3年専用の「受験対策室」とするのか、様子を見て最終決定をする積りである。しかし私は感じている。「面白いほど手元のカードが有効に回っている」のが嬉しい。今の浪速は神様のご加護で「何かを持たされている」のかも知れない。有難い話しだ。

2024年10月7日月曜日

浪速の勢いを23日の上棟祭で内外に示し、記録に残そう

 2学期の中間試験は高校では3日から、中学は4日から始まり、中高ともに明日で終わる。5日には第二回目となる高校のオープンキャンパスがあったが3部制にしなければ収容出来ないくらいの受験生が来てくれて、嬉しいことだった。今朝ほど近藤教頭とS部長が詳細な報告に来てくれた。高校は良い感覚である。昨年が966人と言う爆発的な入学者を得たが、来年度入試は1000人を超える勢いであり、初めての大台を超えたらこれは間違いなく「エポックメーキングな出来事」である。新校舎を建設中の中学校の方は気になるが今週末12日に予定している「第1回目のプレテスト」の参加者は今朝段階で一昨年の148人の入学者を得た時の数である204人を超えて206人となっている。まだ1週間あるから増えるかも知れない。こちらも嬉しいニュースである。 



当然、10月23日に予定している「上棟祭」の事前打ち合わせに私は「力が入る」。100年前の創立時の先人の御魂に届くように「曳綱乃儀」で発する中学生全員の「エイ、エイ、エーイ」は3回ほど声を出し天まで届くように練習をする旨中学校サイドに伝えるように指示した。尚雨天の場合は代表者のみの曳綱の案であったが「駄目!」と即座に却下し、全員に透明のフード付きのビニール製の安価な雨合羽を用意するように指示した。生徒への記念のプレゼントである。あくまで全員でなければならない。尚打ち合わせが終わった後になったが中学校長に電話して保護者もお時間の都合がつけば、ご参観くださいとの手紙を出状するように指示した。何事もこのような祭事は少し「派手め」が良い。 


今朝は拡大管理職会議を持ち、当面のテーマについて意思結集を行った。特に来年度専任教諭採用の為の学力審査の結果について私から差し支えない範囲で開示し、来年度候補者を5人選抜したことを明らかにした。10月下旬に「授業視察」を私自らが教室に出向いて参観する。その後は「小論文」の提出を求める。4月以降の理事長アラウンドから3件を抜粋し、それについて「論評」を求めるのである。人は書いたものでその人なりが全て出る。常日頃、目を通していなければ書けないと思う。私には良く分かる。「何を選択したか」がまず見られる。そして論評だ。考察力、文章力、表現力等は蓄積された地頭と能力である。 


又今日の拡大管理職会議ではリーダーシップ論について少し言及した。「人にはライン向き、スタッフ向きを二つのパターン」があるもので、私の仕事はそれを見極め、「適材適所の人事」をすることである。近年、ビジネス界もそうだが、社会の時流は非常に速く、短期間で大きな変化がある。企業、組織の発展のためには、まず一人ひとりが最大限の力を発揮し、チームとして効率的に業務を「協力し共に遂行する」ことが重要である。優秀な人材が揃っているだけでは不十分で、そこには「中心となるリーダーの存在」が必須で、学校の場合は校長、教頭、指導教諭等管理職がリーダーである。又将来の管理職候補者としての管理補佐職、指導教諭の資質も又極めて重要である。管理職は自ら「その任にあらず」と判断したら組織の為に職種を変えることが本人にも組織にも良い事なのである。今日はこの事を私は力説した。

2024年10月5日土曜日

機会ロス(機会損失)と言う事

 「機会ロス」という言葉がある。業種・業態にかかわらず、「利益の最大化」を目指すすべての企業や組織にとって大きな打撃となり得る「機会損失(チャンスロス)」は経営の重要概念である。 私立学校もそれに当てはまる。更なる発展を目指す組織や私立学校はこの「機会損失を最小限に抑えられる施策の実行」が必須条件である。機会損失とは、本来であれば利益が出せた状況にもかかわらず、判断・行動を誤り営業や販売の機会を逃すことで、分かり易く言えば未来的な損失、つまり元来なら得られたであろう「儲けをミスミス逃す」ことで、このような判断をする幹部は一刻も早く退場しなければその組織は衰退してしまう。

 今日の第二回目の高校オープンキャンパスは元々計画に無かった。昨年は7月29日、30日と連続して2回実施したにも関わらず何故だが今年は1回だけであった。1回目は8月24日に実施したのだが、何と人数制限までかけて参加者は392人と昨年対比で200人も激減した。この数値は私の「逆鱗」に触れて、関係者を呼んで強く指導し、叱責した。その結果急遽本日の10月5日の第二回目に繋がったのであるが、その参加希望者が何と648人と言うからもし今日やらなかったら648人の機会ロスが出ていただろう。首筋が寒くなるほどの機会ロスだ。 



少子化の進展で公立私立高校共に「生徒獲得競争」が益々激化している中でこのような機会ロスの判断をする管理職や入試広報部では駄目だ。「営業と言う概念」が全く分かっていない。今日は土曜日だから3S(Saturday Something Special)の日だけに朝の9時から3部制で授業体験が組めるのも3Sの効果なのだから「門戸を広げて」受験生を取り込まねばならない。ICTがあらゆる教室に完備され、卓越した教師の高校の授業が生徒に沁み込んで行き、同時並行で保護者も隣の部屋で同じ情景が画面と音声で耳に入る。今日だけで648人掛け、2倍の1296人の目に浪速の施設の素晴らしさと高校の授業が目に焼き付いたと思う。「浪速は素晴らしい」と思って頂けたら、これが機会を得たロスではない利益である。

 


今日は進路指導部の企画で「保護者対象PTA進路講演会」もあったが、こちらの方も会場の西館ホールに替えてそこも満杯だった。それでこそ本校のあるべき姿である。人数制限などかけていたらまた私の強烈な爆弾が落ちていただろう。東京から有名な大学教授の後援者をお呼びしたこの保護者研修会は「浪速のサービス」である。私立高校はサービス産業であり、サービスの悪い学校に人は寄っては来ない。 

昨日のアラウンドでも書いたように今はどの公立高校も私立高校も「生き残り」をかけて必死になって頑張っている最中であり、このような時に参加希望者の人数制限や機会の減少など「機会ロス」を生じせしめる施策は絶対に許されない。ある企画を廃止するならその影響を洞察し、補填策、置き換え案、代替え案など用意し結果を直視しなければいけない。私立の教職員は全員が「営業職」であり、学校は有る面「サービス産業」だと考えることの出来る教職員を私は欲している。黙っていても生徒は来てくれるだろうと能天気で何もしない学校はいずれ終わる。

2024年10月4日金曜日

私立高校授業料完全無償化は「パンドラの箱」か?

 「パンドラの箱」を開けたという言葉がある。ギリシャ神話でゼウスがパンドラに持たせた、あらゆる災いの詰まった箱を、彼女が地上に着いたとき好奇心から開けたところ、すべての災いが地上に飛び出し、あらゆる悪・不幸・禍など地上には不幸が広がり、「希望」だけが箱の底に残ったという例の神話だ。比喩としては少し違うかも知れないが、大阪の公立高校の現状はそのような状況に近い。今年度入試において、今の公立の半数が定員割れになった事態を直視するとパンドラの箱を開けたと感じざるを得ない。パンドラの箱が開いたと言うべきか!パンドラの箱とは「私立高校授業料完全無償化施策」である。

 この箱が開いたことによって結果、公立も私立も今揺れ動いている。注視しなければならないのは私立高校も揺れ動いているのである。公立も私立も半数が定員割れだ。公立側の対応策は大阪府教育委員会の諮問機関「府学校教育審議会」が発表したように例年3月10日前後に実施する公立高校の一般入試の日程を、2月下旬に前倒しすることと「特色入試」を盛り込んだ入試制度改革の事で、令和10年度入試から始めると言う。特色入試とは各校が求める人材を選抜できる新システムの導入だというが、何のことか、まだよく分からない。聞くところによると第一志望、第二志望と書かせ、1が駄目だったら2に行けますよと言う事か?


 
公立私立、何処の高校に行っても授業料は「ただ」なのだから、受験生は行きたい高校へ行くだけの話で、入試の日程を早めたからと言ってこれが公立回帰の決め手になるとは思えない。早期に進路を決めたい受験生の選択肢を広げる効果が期待できると書いていたが、2週間程度早めても効果は期待できないのではないか。それに公立の受験生にとって第一志望が落ちたら第2に簡単に鞍替えするとは考え難い。それだったらプライドもあって「私立専願、併願先」に進むのではないか?今春の入試では私立高の「専願」が過去20年で初めて3割を超え、公立高の志願者は現行制度になった16年度以降で最少となっているが、この水の流れの勢いは当面は続くのではないか?

 私は思う。遂に「学校の真価」が本当の意味で問われる時代になった。公立も私立もだ。唯一の対応策は「如何に魅力的な学校に進化し続けていくか」であり、本当の意味で「受験生があの学校で学びたい!」と思われるような学校にすることである。唯一絶対に、これしか方法は無い。その為には「学校の教育環境の整備充実」であり、「校長のリーダーシップ」、「卓越した人間力に満ち溢れた教師集団」にかかっている。「手練手管」で生徒は集まらない。「良い学校・・グッド・スクール」を目指して我々は謙虚に一歩づつ、前に前に進んで行かねばならない。それが生き延びていく秘訣だ。 

「明日の第二回オープンキャンパス」では驚くような参加申し込み者であり、その数今朝現在で645人に上る。昨年は7月29日、30日と連続で行い、合計660人の申込者であったが、今年は少し時期を変え、8月24日が一回目で420人の申込者、二回目の明日10月5日は、何と今朝現在で645人となっている。合計で1065人と言う数値で、これは対昨年プラス405人である。従って明日の授業体験は9時15分から、11時15分、14時15分と3部に分けて実施する。今朝、この数値の高さを「ぬか喜び」するのではなくてその背景と意味をK入試広報教頭に「じっくりと考え、貴職の考えを報告せよ」と指示した。



2024年10月3日木曜日

新中学校棟上棟祭の「習礼」とふくろうスタジアムのトイレ大改装

 「習礼(しゅうらい)」という言葉がある。(しゅらい)とも読む。私が存じ上げている宮司さんは“しゅらい”と言われる方が多い。意味は重要な儀式の前に予行をすることで、儀式の本番が始まる前に行う予行演習のようなものである。順序、立ち位置や作法の確認をするためだが、お祭りの規模が大きくなるほどに、必要性は増し、その方が祭事そのものが「ピシッ」と決まる。建設中の「浪速中学校棟の上棟祭を10月23日に予定」しているが、今日、校内の関係者を集めて「新中学校棟の上棟祭の習礼」を行う旨正式に宣言し、関係者は今から準備に入るように指示をした。 



既に「幣串」や「棟札」の準備は進んでいるが今回は全中学の生徒400人が勢揃いして引き綱をするから「予行演習」をしておかねばならない。中学生ともなればまだ幼く、スムースに物事が進むと考えるのは甘い。卒業式でも合唱コンクールでも予行練習をしているではないか。又雨天時の対応も考慮しておかねばならない。服装、生徒の立ち位置、掛け声などの動線の確認や順序などを入れたマニュアル本を作成し、本番前に予行演習しておかねばならない。特に本校の理事や評議員、PTAの役員など多くの方々にもご案内しており極めて大きなお祭りとなるだろう。動画や静止画の写真撮影のプロにも習礼当日は現場で確認しておいたほうが良い。本日役割分担を決めた。 



話変わって、昨日、私は結構大きな最終決断を下した。それは「浪速ふくろうベースボールスタジアム」のトイレの大改修を行う。費用は数百万円かかるが、前から気になっていた部位の大改善に踏み切ることにした。動機は先般、硬式野球の公式戦があり、スタジアムに久し振りに行ったのだが、この時に入試広報部のI先生から強く要望されたことが背中を押したのである。私を引き回してトイレを見させるのである。この先生こそスタジアムの建設に大きな貢献があった当時の野球部の顧問である。共にこの野球場を作った先生で、現場を良く観ている教師の提言に私は耳を傾ける。必要性は分かっていたが実行タイミングはこのような先生の熱意で、私は動かされ動く。



このトイレはスタジアム竣工時、急遽作り付けたもので当時お金も少なく、他の部位に比べ幾分見劣りしていたことは分かっていた。設備投資には順番があり、その後ハンディキャップの方々のトイレを設置し、その後、時を置いて男性と背中合わせにあった女性用のトイレを場所を離して新たに設置した。それまでは薄壁一枚で仕切られていた男子用と隣り合わせであったが、これを変えたのである。これは当然試合の観戦に来られる女性に大変評判が良く、今更ながら施設設備のトイレの位置やグレードは建物全体の評価に大きく繋がると思い知った。 

そして今回、満を持して男子用のトイレを全面更新する。今までの4個室を2個にして大きく取り、鏡や置台の設置、当然最新鋭のシャワートイレに変えるのは当然である。私はついでに小用のトイレも身障者用の個室も最新の機器に変えるように指示した。中央館や東館のトイレは最初から当時最新鋭の機器にしており本学院の品格の高さを内外に発信してきた。校外の施設で最も古くなったスタジアムも今回のトイレットの大改修で漸く恥ずかしい物でなくなる。それよりも誇りが持てる機器になるであろう。私は良い決断をしたと我ながら思った。「トイレは重要」である。

2024年10月1日火曜日

10月朔日、一斉参拝と理事長・学院長講話

 今日は10月1日、最近では余り使われていないが「10月朔日」とも言う。「朔日」は月の一番初めの日のことを指し、今でも1日のことを「ついたち」「さくじつ」と読む。これは月の始まりを表す「月立ち(つきたち、つきだち)」が次第に変化していき、「ついたち」となったのが由来と言われている。神道の世界ではこの朔日を大切にしており、全国の神社では1日には「朔日祭」と言って祭事を行っている。本校でも1日は大切に扱っており、今年1月から10月までで1日に一斉参拝となった月は2.3.6.7.10月と5回あった。学校行事や休日の関係で順延し、大体2日とかに実施しているが、やはり朔日1日の一斉参拝は何か厳粛に感じる。 



参拝の後の「理事長・学院長講話」では冒頭まず「衣替え」の話から入って行った。高温多湿の日本では文化として、暑くなる前の6月、寒くなる前の10月に来ている洋服を変える文化であるが、地球温暖化で今朝も涼しいとは言えない気温で又気温も上下するため、移行期間を2週間程度設けると話した。これが冒頭の「つかみ」の部分である。次に私は「授業への尊厳」について強調した。特に中学校生徒に対して授業始めや授業中の「悪ふざけ」などは真面目に授業を受けようとしている生徒に多大な迷惑をかけていると諭し、義務教育にも関わらず私立中学へ通わせてくれている保護者が負担して下さっている授業料へ申し訳が立たないと述べた。 


9月からスタートした「土曜日の3SSaturday Something Special)」の展開の為に50分授業から45分授業に移行しており、この5分の意味を生徒も教員も考えて欲しいと強調した。これは生徒と教員とのコラボレーション、理解と協力が必要であると言い、教員は「事前の教材研究用意」「ベル着」を、生徒は「静粛な授業を受ける心構え」が重要だと強調したのである。これは単に中学生だけではなくて高校生にも当てはまると述べた。



 次に私は兼好法師が鎌倉時代末期に書いた随筆である「徒然草(つれづれぐさ)」に話を転換し、高校古典の教科書にも出てくる「人の亡きあとばかり悲しきはなし」について概要を生徒に伝えた。読んで字の如し、「人が死んだ後ほど悲しいものはない」という意味であり、神道の死生観について触れ、とにかくまだ学び過程にある生徒はルールを守り「今を一生懸命に生きる」という気持ちが大切だと説いた。前述した「授業の尊厳を守る」というのもそのような意味であると声を大きくして諭した。そして話の最後に「逆縁」の言葉を出し、この意味は「子どもが親より早く亡くなる」という事だと教え、これは悲劇以外の何物でもなく、自分の命を守り長生きするのはご両親に対する最大の親孝行だと述べて10月朔日の理事長・学院長講話を終えた。