本日は職員会議の日であった。まず3月末の理事会の詳細を教職員に説明した。私の説明責任である。その後私は新しく「改編する科コースの名前」を「浪速国際コース」とすることを全教職員に発表した。この程度であれば「サラッ」と口頭でも良かったのだが英語科の主任M教諭が先の新元号の官房長官による国民向け発表みたいにして欲しいと言い、額縁に入れた物を用意してくれたので幾分気恥ずかしかったがそのようにした。まあ「笑いが取れた」と評価しておきたい。誰が書いたのか「字体」も大変良かった。
ここ数年本校は「英語教育」について相当な経営資源を投じて用意してきたが、準備が整って来たので本格的にコースの改編に入ることにしたものである。新しい「浪速国際コース」は徹底して英語教育を進める為のコースで高校2年時から編入するものだ。高校の1年次は言わば大学の教養課程みたいなものであるが2年次進級時に大学の専門学部に進むと言う感じが分かり易いか?要は進学先を決めた専門コースである。
「浪速国際コース」は英語科が色々考えてくれて私へ答申されたものだった。名称も専門分野らしく英語で例えばGLOBISH(グロービッシュ、略称GL)コースとか10個も考えてくれた。GLはGlobal English を組み合わせた造語だという。このようなものは分かり易い方が良いから異文化コミュニケーション、グローバルラーニングコース、英語特進コース、国際文化専修とか日本語の中から私は「浪速国際コース」に決めた。略して国際コースである。
このコースは「英語資格などの到達目標」を高く掲げ、英語での100%授業は言うに及ばず、修学旅行に替って「中長期の語学研修」とする。又大学とのコラボなども検討する。難関大学の外国語学部への進学を想定し徹底した英語実践教育の展開である。語学研修先をどこにするのか課題であるが、エージェントと現在考えられる候補先を調べているところである。案外フィリッピンのセブ島が費用等からも注目されているらしい。その他英国、アメリカも候補に挙がっている。事前調査が終わったら英語科の教員を現地視察に出張させたい。
いずれにしても現在の中学3年生、すなわち来年度に入学してくる新一年生が2年生になった時に「厳しい選抜」で最大40人の生徒を国際コースに編入する。略称はInternationalから頭文字を取って「I(アイ)コース」だ。今年の入試説明会からはこれを目玉にプレゼンをしていきたい。実績を上げれるかどうかはIコースの生徒の努力と英語科の教員の腕と熱意による。
私立高校の科コースはとても重要で本校も長い歴史があるが大きく時代背景の影響を受けている。12年前の1年次は理数科と普通科、普通科も特進コースと標準コースとかになっていた。標準コースなど今考えても余り良い響きではない。私はⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類と名称を変えた。本格的に特化した英語教育を展開するが、走りながら手を加えて行けばよい。浪速国際コースを是非とも成功させる。ある教育評論家が言っている。「英語教育に失敗した私立は潰れる」と。