2019年4月20日土曜日

国文学者 中西進先生と「令和」


「令和」の名付け親は(このように言ったら叱られそうだが・・・)どうも国文学者の中西進先生みたいだ。政府筋も認めたと新聞記事にあった。中西先生はやんわりと否定されており、「元号は時代のもの」「元号は天の声」とおっしゃっておられる。今回の事で私は強く悟った。学者、有識者、賢人といわれる人々は「国家の宝」である。常日頃は何をされているか分からないが「ここ一番!」と言う時に素晴らしい結果を見せ付けてくれる。今回の事も多くの国民をこの元号で幸せにして頂いた。私は今、中西先生の記事を読み漁っているが、実に面白いし勉強になる。

 



このような事は政治家や経済人、俳優やタレント、マスコミ関係などの人からは無理な話である。大学教授、学者、有識者と言っても中には酷いのもいるが、それはどの世界でも一緒のことで、殊更に「目くじら」を立てても仕方があるまい。日本はどうも悪い、レベルの低い人間や組織を徹底的に叩き、批判する国になってしまった。その叩き方と言ったらもう炎上どころの話ではない。テレビで頭を下げて謝っている光景を良く目にするがあれは誰に対して謝罪しているのか?未だに理解できないでいる。

 

叩くよりは中西先生のような素晴らしい日本人を褒め称える方が余程効果があるのではないか。そうすれば凡庸な知識人と称される人々は「これはイカン」と意識を変えて頑張って頂けるのではないだろうか。間違いなく先生は本物の学者であり、研究者であり、知識人で、何より伝えられるお人柄が「飄々」として素晴らしい。見識が群を抜いておられると感じた。結局のところ、最後は「全人間力」「人間的魅力」のなせるワザかも知れない。新元号で漢字二文字から「令和を導き出す力」は常人には出来ない。

 

さて本当に令和元年が近づいてきた。学校は平穏無事であり、平成時代最後の時を上手く離陸したと思う。そして後10日で令和の時代に入る。早速明日は中の島の府立国際会議場で「私立中学校フェア」が開かれる。本校もブースを出し、広報活動を行うのだが、私立は本当に時の過ぎるのが早いと感じる。又1年、令和2年3月まで、その時に微笑むことが出来るように頑張って行くしかない。完成した浪速中学校の学校案内には「2023年令和5年に開校100周年を迎えます」とあった。

 


理事・評議員などの役員の任期は令和2年3月で改選期を迎えるが、私は更にもう一期理事長を務めることを覚悟した。「令和5年の100周年」を私と今いる教職員と一致協力して迎えることが自分の責務と感じたからである。どうも令和の時代は浪速の時代になるような気がしてならない。その時にフラッグとして現在の「西館を建て替え、浪速アリーナを建設する」と宣言し、そのフラッグを掲げるのは私の仕事と責任だと考えたからである。後は体調だけだが、最近気力は体調が左右することが分かった。その為には少し体重を落とさないといけない。学校案内の写真を見て強くそれを感じた。しかしこれが最も難しい。