2019年4月2日火曜日

[八咫烏と梅の木]


昨日から今日に掛けて素晴らしい日となった。毎朝6時50分くらいに学校に入るのだが、今朝は神社の鳥居の上に朝日が輝いていた。まさに「陽は昇る」である。今朝になって益々実に感じの良い新元号を選んでくれたと思いが込み上がる。「令和」。素晴らしい響きである。瀬戸内寂聴さんは「らりるれろ」は響きが良く爽やかな感じを与え、言葉が綺麗だと書いておられた。多くの新聞はこの元号を国民の声として春風、美しい言葉、すがすがしいなどと評価していると報じている。字体の格好も良い。書き易いと思う。ところが今まで一度も出てないから最初は「れいわ」では「令和」とグーグルでも出て来なかった。

 



「万葉集」からの典拠も好感を生んだ。暫くは「万葉集ブーム」が湧き、続くのではないか。そういえば万葉集研究者の奈良大学の上野誠先生はついこの前も本校に来て頂き生徒に講演をして頂いた長いお付き合いのある大学教授だが新聞各紙にコメントが載っていた。先生の時代が来たかもと私までが嬉しくなった。3年ほど前に太宰府天満宮に参拝した時の事を思いだした。この神社は今後多くの参拝客が押し掛けるのではないか。今までの改元でこのような騒ぎになった記憶はない。今日のテレビも「元号ばなし」ばかりだった。人間と言うのはあるテーマが出れば、直ぐにコメントできる動物なんだと思ってしまう。最初には自らはテーマを出さないのに、出てくればお話が出来るのだ。これには笑ってしまう。

 


新元号は多くの国民に好感を持って受け入れられた感がする。大変結構な事だ。共産党と社民党の幹部のコメントは本当に情けない。共産党は基本的に天皇性に反対だから元号制度の廃止を望むが、それは今ではないと何を言っているのかさっぱり理解出来ない。社民党に至っては令は命令の令だから統制の感じがするとまでのたまわっていたが、この人は令に良い意味が多い事を知らないのかと思ってしまう。「令夫人」「令息」「令嬢」「良い事」などもある。このような事だから共産党も社民党も国民の支持率が1~2%程度なのだ。私は異論を封じ込めるものではないが、このような形での異論とは言えないおよそコメントを発する人は果たして日本人かと疑ってしまう。

 

今日は晴れて堺市美原区の広大な土地に第一期工事として「浪速八咫烏庭球倶楽部」の竣工式典があった。遅れていた工事も関係者のご努力で昨日施主検査が無事に終わった。素晴らしい出来だった。特に看板が素晴らしい。「八咫烏」が主役になった。今日は11時から関係者をお招きして式典を行い、その後は生徒に完全に開放する。くしくも春の全中で浪速中学校のテニスクラブが女子で全国優勝、男子が準優勝を持ちかえってくれた。このようなことを「錦上花を添える」という。この子たちが浪速高校に進学する頃には高校でも全国レベルになっているだろう。相応しいテニスコートが本校地に3面、美原スポーツキャンパスに5面と「合計8面のコートとクラブハウスを有する学校」になった。日本にこのような学校は無いと思う。

 



すでにこのアラウンドでも書いたが「ハードコート2面」が素晴らしい。今日のご来賓の斯界の役員の先生方からもハードコートを称賛して頂いた。それにしても「クラブハウスが豪華」だ。そのように意識して作ったのだが、従来の高校や中学の部室と言えば汗臭いごたごたした感じが昭和から平成のイメージだった。しかし私は新時代は違うと思ってこのようなハウスを作った矢先の新元号「令和」のカウントダウンが始まった。少子化の中で子供たちを大切に大きく育てなければならない。令和時代の先駆けとして未来永劫このハウスは「令和元年」に竣功し使用開始されたものとして人々の記憶に残るであろう。

 
 

 




私は今後引き続いて進める「サッカー場、ラグビー場、アメリカンフットボール場、陸上のトラックなどの第二期工事」も含めてこの周辺に今後進める植樹には「梅の木」を多く植えるように指示しようと考えた。サクラと並ぶ日本の代表的な樹木である「梅の木は実を結び」日本人はそれを「梅干し」「梅酒」などとして好んできた。新元号「令和」の生まれは大宰府天満宮で読まれた和歌であり作者は大伴旅人と言われている。全国の天満宮や天神の名で知られる神社は「天神様」をお祀りしている。「菅公(菅原道真公)は学問の神様」であり、学校という組織にもピッタリで合う。「梅と八咫烏」の組み合わせとなった事が殊の嬉しい。私程このような理屈を付けて一人「悦に入って」喜んでいる人間もおるまい。