2019年4月22日月曜日

「考えられない、信じられない」


「考えられない、信じられない」のお声ばかりだったそうだ。過日校舎内をご案内した時のご夫婦の言葉である。その言葉の背景はこうだ。ご夫婦の一人息子さんは野球が大好きで、某県の甲子園で全国優勝するなど強豪校の学校で寮生活をしながら頑張っていたが、ご家庭の事情で、大阪に戻って来ざるを得ないようになった。そこで本校の役員である某理事につてを求め、本校に話があったものだ。

 

普通は高校3年生段階での転校はない。受け入れる側は慎重である。それは後1年で卒業だし、受け入れる以上卒業に必要な単位などの取得状況が分からないからである。折角お預かりしても卒業させることが出来ないようでは問題となる。高校の管理職から相談が有った時の顔は明らかに逡巡しているようだった。私は先方の高校の管理職に電話にて状況を伺い、又「内規」に沿って「転入試」を受けて貰うように指示を出した。その上で判断することが「正しい私立の有り様」であると考えたからである。門前払いはいけない。

 

その結果、成績・学業状況も問題なく、転入試験も及第点を取っていることが分かり、私は「入学許可」を出した。とにかく入学許可と卒業許可の権限は唯一絶対的に「校長」にある。これだけは法律で定められた校長の不可侵の権限である。組合教員もこれだけは認識している。話がそれたので元に戻そう。こうしてこの生徒と保護者は学校に見え、その時にくまなく校舎全般のご案内を副校長がした。その時に保護者が前述した言葉を発せられたのである。

 

「考えられない、信じられない」とは本校の管理職の品格ある丁寧な説明と校舎の具備している教育機器や美麗さである。このような学校は恐らく想像を超えておられたのだろう。大切な一人息子の将来を考えた時に、是非とも通信制の学校ではなく、普通の高校の卒業証書を出して欲しいと親心に考えた保護者はこのような学校に転校を許可されて大変喜ばれていた。


例え残り1年でも入学金20万円は出して頂かなければならない。入学手続きを終えてお帰りになった。ところが何とその足で銀行に行かれ、本校に寄付金を振り込んでいただいたのである。月曜日の今朝、事務長から○○円の寄付の振り込みの報告があり、このことが判明した次第である。従来、寄付金は必ずしも珍しいことではないが、高校3年生の転校で戴くとは初めての事であった。私は驚くと同時に責任も感じた。同時に本校で働く教職員の誠実さを今まで言葉を尽くして要求し、このような誇れる校舎を建設した嬉しさを感じ、今日は朝から機嫌が良いのである。



昨日は市内、中の島の国際会議場で「私立中学校フェア」があり、頑張ってくれている教員を激励に行って来たのだが、皆さん、立派な対応をしてくれていた。ブースには相談に来られている子どもさん(小学6年、5年生主体)と心配そうな保護者に笑顔を持って丁寧に話をしている本校の職員を見て、現在は些か高校に比べ苦戦している浪速中学校もその内「メジャー」になることを確信した。
 
 



時間はかかるだろうが、「浪中の良さ」は分かって戴ける。私は今後の私立学校のキーポイントは「至誠の学校」であると考えている。単に結果としての進学実績やクラブ実績だけではなくて、教職員の心には「誠実」の真心が常にあり、それを包む込む最新性の校舎の素晴らしさだと確信し、そのように務めて来たが、今回の事もそれの成果の一端であると自信を深めたのである。