2020年12月12日土曜日

多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない個別最適化された学び

本校は教員研修会が頻繁にそして定期的に行われている、私の誇りである。よくぞここまでの学校になったと嬉しく思う。民間も学校も同じで、仕事の知識とスキルというものはあくまで「仕事を通じたオン ザ ジョブトレーニング OJT」の積み重ねで高まるが、時々仕事を離れて「オフ ザ ジョブトレーニング」を行い、「自己を見詰めながら俯瞰的に、総合的に」自分の仕事を見直す機会は何事にも代えがたい効果を生む。「唯我独尊」「我が道を行く」「自分のワールド世界」をややもすれば持ちたがる教員社会では尚更、研修会は必要な事である。私は教員研修会、例えば「人権研修会」「ハラスメント研修会」等々外部の識者をお呼びしてお話を聞くのが好きだし、重要視している。歳をとると「研修会なんか、もうええわ!」と面倒くさくなったらそれで自分の進歩は終わったと感じるべきである。 

12月9日、素晴らしい研修会が行われた。主催はこの4月から発足した組織「ICT教育推進部」でこれに広報情報委員会がコラボして「大がかり」な研修会であった。何とまず、国語、数学、英語、理科、社会、神道の6教科で12人の教員が「クロムブック活用ICTを駆使した公開授業」を行った。私は昨日のアラウンドで書いたように国語のK先生の授業を参観した。その後各教科に別れて全教員で「分科会」が行われ、ICTの課題などを討議した。その後は「全体研修会」を全員が各部屋に分かれてクロムブックの「Meet」で行った。Zoomみたいなものである。各教員はそれぞれの場所で端末を持ってオンラインでの参加である。全体研修会ではICT教育推進部長のS教諭が「これからの変化」として基調講演を行い、次は今や日の出の勢いのある(株)すららネットのHマネージャーから「これからの教育における個別最適化教材」としてご講演を賜った。そして最後に私が総括し終了したのである。 

多くの事は紙面の関係で書けないが私が着任以来進めて来たことが間違いではなかった強く確信した。今から14年前、着任と同時に私は組織の大目標を立て、そのキャッチコピーを「21世紀に輝くIT武装されたシティスクール」と掲げた。当時は未だICTの言葉は無かったのである。そして今の浪速になった。新校舎の全館にWi-Fi環境,全教室に電子黒板が整備され生徒・教職員全員がパソコンやクロムブックを持ち、ごくごく普通の光景のように「ICTと従来型板書のハイブリッド教育(SICT推進部長の言葉)」が展開されているのが本校の姿である。スララのH氏は「これからの先生は教えるのではなくて「ファシリテーター」となるとの表現があった。この言葉に私は「我が意を得たり」と感心した。今コロナで世の中は大きく様変わりしつつあるが、学校も変らないといけない。そのキーワードは間違いなく「ICT」であろう。それを武器として多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない「個別最適化された学び」であるとH氏は強調された。 



私は最後の講評で本校の14年の軌跡を振り返り、何処にも負けない教育環境の整備と教職員のスキルアップの為に「グーグル教育認定資格者」までチャレンジして貰い今や全員がその資格を有している学校になった。これからはこれらを駆使して更に全体を見ながらやることは個別最適化の教育であり、「先生方も衣替え」しなければならないと力説した。本日は最後の高校入試説明会の日であるが本校は3密を避けれるリモートオンラインの説明会が可能であり、このような学校は日本広しといえども多くはないと思う。新しい先駆的なデジタルスクールを作ることが生徒の集まる学校になる。「昔ながらの学校」は最早存在できなくなるだろう。教職員の意識改革がまず先に来なければ「昔ながらの先生」はもう学校や生徒から呼ばれられなくなるよ!意識を変えよ!努力せよ!