一昨日はクリスマスの日であったが、日本は現状を祝うどころか「クルシミマス」だ。このギャクは受け売りだが本当に今年は大方の日本人が苦しんだ年となった。長い間生きてきたがこのような年は始めてだった。「疫病の恐ろしさ」を思い知った。「ウイルスの怖さ」を思い知った。落語家の桂文珍師匠は名前を桂ワクチンに変えると言っておられたが、その有効ワクチンも先は長そうである。だから個人個人が「自己防御」するしか方法はない。今日26日は2学期の終わりにあたり、神前奉告と終業式だったが私はあることを思い立って早速実行した。学院神社の「狛犬」にマスクを付けて貰う事だ。伊勢修養学舎で生徒が使う「日本手ぬぐい」を家庭科の先生に頼んでマスクを作って貰い、学院長講和の時に生徒にマスク着用の注意喚起とした。笑いを取りながら生徒の心に近づくのである。
24日、25日と受験生のための校内見学会を行ったが、こういう時期であったが昨年並みの参加者であった。これでコロナの中の令和2年入試説明会は終わり、年明けからはまず浪速中学校の入試、高校3年生の大学入学共通テストから本格的な入試シーズンの到来だ。まず朝一で管理職ミーティングを行い今年一年の総括を行った。高校、中学の両校長、両教頭はすべて「新顔」で張り切って就任した1年目であったが、コロナで大変だったと思う。しかし良くこの難局を乗り切ってくれたと慰労の言葉を申し述べ、しかしまだ先は長いと注意を喚起した。管理職の仕事で組織は生きて存続する。「管理職は教職員に命を吹き込む」事が仕事だ。私は管理職には厳しい。
そして本年度最後の職員会議で私は全教職員に「静養し英気を養って」、明ける令和3年1月5日の初出で元気なお顔を見せて欲しいと、今年1年の慰労と感謝の言葉を申し述べた。今や「素晴らしい教職員集団」になってくれている。尚先立って先の22日に行われた「理事会・評議員会」の内容を同じ資料を使って、基本的に「包み隠さず」開示した。これは学校法人の姿勢として大切なことであるとの強い思いから私は徹底してやって来た。こうすることで我々には「学校を知り」「仲間意識」が生まれ、「求心力が高まり」、「自分たちが経営している学校」「来年も頑張ろう」となるのではないか。本当に今年は全教職員が良く頑張ってくれた。心から感謝し、あなた方と共にこの1年働けたことを誇りとしますと言って年末の「仕事納めの挨拶」としたのである。
尚、本法人は明日から年明け1月4日まで冬季休暇に入ります。皆さま、本年は大変有難うございました。来年も宜しくお願い致します。良いお年をお迎えください。