2020年12月2日水曜日

コロナとの戦い?いや、WITH CORONA ! 高校入試を万全に?

昨日の校務運営委員会に先立っての本校での名称「安全衛生保険委員会」は産業医、すなわち学校医の新居延先生のご出席を得て順調に進んだ。この席でもやはり「コロナ問題」が話題になった。本校での事例は極めて少ないが、これらを先生に診て頂き、色々とご指導を戴いた。世の中では感染経路不明と家庭内感染が目立っており、学校全体に広がらない為にも今後とも注意深く対応していく必要がある。中高合わせて2300人を超える生徒だから、日常の「濃厚接触者」と言える人々はご両親、それに兄弟二人として、それだけで約10000人がいることになる。それに双方の祖父や祖母を含めると2万人もなる。それにクラスメイトや部活動の友達など含めれば大変な数値となり、医療崩壊どころか学校崩壊に繋がる話だ。だからとにかく校内でのクラスター発生だけは止めないといけない。

 我々がコントロールできる範囲と出来ない範囲があるのが、「もどかしい」が仕方がない。だから「やれることをしっかりとやり、予見の措置」も重要である。もし本校の生徒から発熱や咳、味覚症状の異常などの生徒が出た場合の時のマニュアルは出来ているが「迅速に対応」することが大切で当該生徒は下校させ「登校禁止」措置となる。今「最大の心配は2月10日と11日の高校入試」の対応である。「10日は学力試験、11日は面接試験日」と設定しているが、この日程は動かせない。しかし若しこの時期直近で本校からコロナが発生したら入試作業は出来ないことになり万事休すである。何としてもこの事態は避ける必要がある。このような事態になれば私は気が狂うだろう。どの学校の場合でも全国版のニュースになる筈だ。

 朝、高校入試業務の責任者である高校教務部長と高校教頭、入試広報部教頭が集まって対応を協議した。現在大阪府の指導に拠れば72時間経てばコロナウイルスは飛散したと考えることも出来るので試験前72時間、すなわち「3日間は試験会場に誰も入れない」ほうが完全無欠な対策となる。色々な案を考えたが入試作業、在校生への影響を考えれば高校入試の前3日間を連続で会場を無人状態にするには休校日一日(設定日変更)、生徒自宅学習日一日それに日曜日を付ければ連続3日が学校は無人状態になるので、この線で行くことを私は決断した。スケジュールの変更だ。今後詳細を詰めて生徒保護者関係先に連絡しなければならない。 

他校では万が一に備えて他会場の予約をしているという話もあったが本校では受験生が極めて多く、今年の流行語大賞の「3密」を避け多くの教室に分散させるとなると、ほぼ200%他会場を準備することは「不可能」である。それだけに「本校地でどうしても、何があっても実施する」対応が求められるのである。更に5教科の学力試験の翌日に面接試験があるのだがこれについては「書類内申審査」に置き換え本年は中止とすべく高校校長を入れて別途検討を指示した。受験生を2日間電車など公共交通機関で登校させないほうが良いと私は考える。又受験生が多いために教員だけでは手が間に合わない為、例年在校生を2日間「学校奉仕」として手伝って貰っているのだが、結構な数であり、この方策によるコロナリスクも考えておかねばならない。

本当にコロナは学校のあらゆるところに影響があるが、コロナと戦っても仕方がない。今はWITH CORONAであり、折り合いをつけるしか方法はない。