遂に「高校の修学旅行を中止」と決めた。残念だが仕方がない。何とか行かせたいとぎりぎりまで待ったが、これ以上は無理と判断した。具申してきた校長も落胆していた。従って年明けから6方面に行って貰うことになっていた教員の下見も中止だ。これだけで100万円以上の費用が掛かるし基本的には一部を保護者負担にお願いしているから、今判断すれば費用は掛からない。別に金額の問題ではなく、とにかくコロナだ。コロナが恨めしい。勝てなかった。海外から国内に変更し、720人の生徒を6班に分け北は北海道から南は沖縄まで徹底して行き先を検討し飛行機やホテルまで予約し、万全の体制で進めていたが3月初旬には日本がコロナでどうなっているか予断を許さない現状の事態に「のうのう」とこれ以上は待てないと判断した。「断腸の思い」だ。とにかく生徒数が多いから交通手段や収容のホテルなど簡単ではない。待って、待ってキャンセル料をくださいと言われては「泣きっ面に蜂」となる。私は今、昨年の海外修学旅行を思い出す。海外でも国内でもとにかく行かせてやりたかった!
17日の放課後高校2年生を教室に待機させ、テレビ放送にて高校の飯田校長が生徒に詳しく語り聞かせ、保護者宛の説明文も持たせて帰らせる段取りをした。説明後、私は中には泣き出す生徒も居るかもしれないと思っていたが外出先にいた私への教頭からの電話では「しゃあないな、仕方ないな」という感じでこちらが思うほど嘆く様はないとの報告であった。「現代っ子」なのである。校長は修学旅行の代わりにはならないが「一日、USJにて発奮させる遊びの機会を持たせたい」と言うので「良い考え」だと即座に了解を与え、場合によっては費用の一部援助もしても良いと言ったのだが、これにも言及したらしいが、歓声が上がるほどのものではなかったと言う。それよりかは修学旅行を取りやめた期間は「学校に行かないとダメですか」などの声があったそうだ。拍子抜けという感じだが取り合えず生徒には受け入れられた感じで一安心したのである。
中学の校長に「中学はどうするの?」と投げかけたら、「人数も少ないし、行先も地方の一か所だから何とか行かせたい。1月末まで待ちたい」というので了承した。年末ぎりぎりだというのに下見には予定通り、行かせることにした。しかし中学の旅行は本当に実現できるか?3月頃の日本のコロナは全国規模で今より更に悲惨な状況になっていなければと思うだけである。