2020年12月22日火曜日

オンライン理事会 模擬実験











本日の理事会・評議員会の主なテーマは「中間決算の報告・審議」と「役員と教職員人事」関係であった。人事については微妙であるからここでは触れない。別途アラウンドに書くこともあろう。中間決算は4月1日から9月30日までの年度半分の時点で学校会計を締めくくって、最終決算日の3月末の見通しを役員全員で確認するのである。そして当初予算の「補正」が必要な場合は「補正予算」を組み、5月理事会で令和2年度の最終決算を確定する。同時並行で令和3年度予算を3月末までに編成する作業があり、年明け3か月は学校法人も浪速高等学校・中学校も最も繁忙な時となる。入試、大学受験、卒業式、入学式が同時並行で進む緊張する3か月間となるが、私の最も「血沸き肉躍る」時節である。私は忙しい方が好きだ。何か元気になるような気がする。 

私の執務室は比較的広くとっているが、これは理事長室、理事長応接室、理事室と評議員室を併用しており、壁を無くしてワンフロアにした。ここで理事会当日は三々五々役員が集まり、会議前に話が盛り上がる。まるでサロンみたいな雰囲気になる。今日も新型コロナウイルス感染症の話題で持ちきりであり、特に感染防止の為の「初詣」のやり方に集中した。東京の湯島天神のO宮司は評議員であり同窓会会長で、何時も会には積極的に参加され、発言もして頂くのだが、今朝ほど電話があって「やっぱり、今回は自粛するわ」であった。東京からということを気にされているのである。別に「自粛警察」が近くにいるわけではないが自らご判断されたのだ。又話題は「宴会警察」と言うのも出た。今、飲食を伴う店で感染が拡がっていることによるものである。もう何か月も私は誰とも飲食を伴う会食をしていない。「やばい」からだ。 

今回の理事会は8月の理事会をスキップしたことから、実に5月以来の7か月振りの会合となった。それまでは定例は年間に4回と決め確実に実施していたが丁度夏場の理事会はかけるテーマも少なく、合理化して年度3回とした。もう少し様子を見て今後どうするか考えてみようと思う。それだけに「リモート・オンライン理事会」は大変興味がそそられる。お忙しい理事や評議員の先生方が自社に居ながらパソコンで会議に参加して貰えば良いわけで、本日の理事会は初めて「模擬実験」を行った。理事・評議員は会議室に居て入試広報部長が中央館5階の会議室からリモートで「令和2年入試広報活動の状況」について報告した。 

使用機器は色々考えたが最終的に「i-Pad」にした。予備が学校に沢山あり、参加者一人一人のアカウントを設定する必要がなく「Zoom」との相性も良いと考えた。これに先立ち理事・評議員の方々からアンケートを取って「オンラインが可能かどうか」、調査し結果も上程し、情報を共有化した。それによればインターネット環境はあるもののオンライン会議の経験やズームの利用経験は約半数近くが無いとのことで、本学校法人でオンライン会議をする課題が浮き彫りになったことは成功であった。本校には「IT達人」が極めて多くおり、自在にやってくれるので、これは他校を少し凌駕していると手前味噌ながら自慢しているのである。今日も3人の達人が頑張ってくれ、全てが順調に進み、成功裏に理事会は終わった。最後には会場一杯に拍手が鳴り響いたのである。