2021年1月12日火曜日

非常事態:教職員の時差出勤・時差勤務

千早赤阪村の多聞果樹園の管理をお願いしているHさんに電話して「雪の状況」を尋ねたところ、果樹園と農園には「薄っすら」と積もっているという。朝9時の時点である。住吉の本校地では8時過ぎに結構大玉の雪が降り始めたと思ったがこれもすぐに止んだ。雨も今は落ちてきてはいない。このような状況下で生徒は何時も通り、連休明けの登校であった。違うのは中央館5階から見る生徒の雨傘である。私の朝の日常は欠席する生徒の数とその理由を高校の教頭から報告を受けることである。特に「発熱」があるとこちらも身構えるが今朝も大きな心配はしなくて済んだ。家庭内感染と濃厚接触者かどうか確認して対応を決めなければならない。これが今の管理職の朝の一番の重要な仕事だ。 

想定通りと言うか明日13日に政府は大阪、京都、兵庫に対して「緊急事態宣言」を出す方向だという。専門家に言わせれば大阪の急な増大は東京に比べ何か異常だというが我々には分からない。政府の宣言を受けて府の教育庁私学課からなにがしかの指導があるだろう。明日には判明すると思う。ただそれらを待っていてはタイミングを逃すから先週から私は宣言を受けての対応を両校長と協議してきた。詳細はまだ決めてはいないが、宣言を受けて一段の感染予防策を進めねばならない。基本的には「外部との接触機会の削減」「3密の更なる回避」しかない。まず生徒を守る為に何をすべきか。その為にはまず教員を守る必要がある。一人の教員の感染は生徒40人の濃厚接触者を作る可能性がある。その為にまず私が感染したら「様にならない」。遅ればせながら部屋に今評判のシャープ製の最新型空気清浄機を入れた。とにかく朝から夕方まで教職員や不特定多数の方々が大勢部屋に入ってくるからからその予防策だ。この部屋でウイルス菌をイチコロとするのである。

そして今後予定していた部活動の外部指導者との面談や4月からの新任常勤講師に登校して貰っての着任事前研修会も計画していたが中止とした。「不要不急」の案件は宣言期間中は全て中止とする方向だ。校内の研修会も万が一を考え、中止とした。この16日と17日に行われる中学校入試の前に教職員から感染者が出るようなことになっては大変である。そして極めつけは今回の本校の大きな方策として「教職員の時差出勤・時差勤務の導入」を今朝の両校長を交えたトップ会談で協議した。学校で「テレワーク」は有りえない。ただこういう時期に満員電車に乗って定時に学校に出て来る必要はないとの判断である。大きく分けて8時20分、9時20分、10時20分の3区分に分けて登校して貰えば良い。勤務時間は勿論変更しない。法的にも確認したが全く問題はない。これも明日中には最終決定する。 

肝心の生徒であるが現段階では分散登校、オンライン授業は実施しない方針だがこれも私学課から何らかの指針が出るだろう。それを待って判断する。ただ東京の高校は分散登校と部活動の全面停止を決めている?と言うのが気にかかるが、別に東京に合わせる必要はない。学年末を迎え最も重要な時である。本校の校舎は24時間常時換気と言う最新鋭の武器があるし、それ以外にもコロナ対策は徹底しているから今まで学校でのクラスターや感染者は出ていない。まず教職員から生徒への感染予防策としての時差出勤・時差勤務である。従って朝の「ショートホームルーム」は担任と副担任が手分けして対応する。変異したコロナの動向など不安要素はあるが、1年で最も忙しいこの時期での非常事態宣言であるが嘆いている場合ではない。「今やれることをしっかりとやる」しか学校には手はない。立ち止まらず、「先手、先手」で学校全体を前に進めるのが私の仕事である。