2021年1月16日土曜日

浪速のいちばん長い日

先日、亡くなられた作家の半藤一利先生の名著「日本のいちばん長い日」という題名の小説と言うかノンフィクション物があるが本校にとっても今日は大変「浪速のいちばん長い日」になる。そして実に「気にかかる一日」である。それは高校3年生の「大学入学共通テスト」があり、同時並行で高校1,2年生は平常授業、中学は「一次A入試」、引き続いて「Ⅰ類選抜A入試」が夜の22時のWEB発表まで続く。だからいちばん長い日なのである。従来のセンター試験に置き換わった初の大学入学共通テストであるがまさにコロナ下(禍)での試験となった。この為学業の遅れを理由に選択できる試験期日、および追試験のために令和3130日(土)と31日(日)、特例追試験のために213日(土)と14日(日)の3日程で実施されるなど異例の形となっている。 

受験もいわば「戦い」である。戦い好きな私は生徒と同じく血沸き、肉躍る感じだ。戦いは勝たねばならない。昨年まで私は会場に出掛けて生徒を激励するのが当たり前だったが今年は自粛要請があって出掛けることが出来ない為、部屋から遠く激励するだけとなった。最後の一問まで諦めるなと心の中で生徒に語っている。「浪高生、頑張れ!」だ。市大前で撮った去年の写真が懐かしい。全国で53万人ほどの高校生が全国630会場で受験に臨んでいる。本校の生徒は昨年までの大阪市立大学から変わって、今年から大阪府立大学が指定されて、今日と明日の二日間頑張ってくれる。教員は昨日まで学校で表現力など受験指導してくれていた。素晴らしい。 

「浪速中学入試」が順調に入った。これも2月まで続く。受験生は欠席が一名であったが体調不良でこの受験生は2月入試に回る。わずか1名の欠席は初めてである。国語、算数、社会と理科の選択受験で「一次A入試」作業は夕刻には作業が全て終わり、17時頃にはWEB発表の予定だ。同時並行で「Ⅰ類選抜A入試」が16時50分から始まり、20時頃合否判定会議を持って終わる。こちらもWEB発表を行う積りで予定は22時頃を予定している。手が離れた関係者は手分けして「明日の1次B入試とⅠ類選抜B入試」の事前準備だ。明日も大学入学共通テストと中学入試が同時並行で進み、浪速の長い一日は二日間も続くのである。私の体調はこのように忙しい方が良い。時間が有り余っているよりか、心に気にかかる事があり、緊張感がある方が体調は良いのだ。何故だろうか? 

中学のキックオフ朝礼では関係する先生方に緊張感も持ちながらもそれ以上にコロナの恐怖の中で緊張している受験生と保護者に温かく接するようにお願いした。何と言っても4月から本校の生徒になる中学1年生でこれから浪速高校まで通算6年間授業料を戴ける大切な人々である。そのことを忘れてはならないとも申したのである。先生方はすべ分かっておられる、それでもしつこく言わねばならない。それが私の仕事であるから。今日は大変忙しいから、昼食弁当、夕食弁当、湯茶等を先生方の為に用意するのも例年通りだ。若い先生ばかりだから私は「ボリューム感」と何時も言っているのだが、手配する職員が食が細いのか、足りない感じがしてならない。食べ物は少し余る位の量を出した方が良い。