2021年1月6日水曜日

コロナ禍の受験シーズン到来

コロナ禍の中で本格的な「受験シーズンが到来」した。首都圏では非常事態宣言が出るが学校の閉鎖はしない、16日、17日予定の大学入学共通テストも予定通りやると羽生田文部科学大臣がわざわざ記者会見して述べていたが「そうだろう、当たり前」と思う。これを中止でもすればその混乱ははかり知れない。東京の私立中学の中にはすでに今週末から入試が始まっているが「大阪の私立中学は1月16日から」始まる。今浪速中学でも「願書の受付」が始まっているが、とにかくコロナ対策が重要であり、我々はこれを徹底して説明し、訴えて来た。昨日の読売新聞の夕刊はトップ記事で書いていたが各校それぞれ対策に余念がないとあった。まず1教室の受験生の数を25人までとか、本校でも見る例年の光景であるが、様々な塾が激励の旗などもって正門で塾生を鼓舞するのを丁寧にご遠慮願ったの記事には笑ってしまった。

 千葉県の昭和学院中学では何と「算数1科目入試」で「オンライン受験か登校しての受験か選択」できるようにしている。登校受験も「ウエブ会議システム」を使って監督者が見守る中、画面上の問題を解き大問一問ごとに答案を監督者に示すやり方だそうな。素晴らしい。埼玉県の栄東中学では車での登校を認め、グランドを開放して400台分の駐車場を確保し、受験生には消毒液を配り教室に入れるそうな。何ともはや、いわく言い難しの配慮であるが、これが「私立中学の姿勢」である。義務教育の中学校教育をわざわざ公立から私立に変えるのだから「私立の桁違いの相違」を見せつけなければならない。本校も負けてはいなく、徹底して感染予防対策を行い1月16日に臨む。私を安堵させているのはコロナによって私立敬遠の流れはなく、「私立中学のオンライン授業の確立など保護者に安心感を与え、コロナ対策も徹底している点が影響しているとの記事内容であった。

 私立高校入試であるがこれは府下96校の統一試験日「2月10日の筆記試験」に向けて現在粛々と準備が進んでいる。昨日の5日に高校入試対策本部が結成され、私は集まった関係者に諸注意を述べて緊張感を持って対応するように申し述べた。来校頂く関係者には誠意をもって温かくお迎えし、「受験というのは個人情報の塊」だからその扱いは徹底して管理するように求めている。とにかく高校入試は脚が長く昨日5日から3月末まで続く「長丁場」だから、気力体力が必要だ。この間、高校3年生の大学受験、高校卒業式などがあり、一方在校生の学校行事も同時並行で進めなければならない。学校と言うのは1年を通してバランスよく行事を組み入れているが今年は中学校、高校共に修学旅行の扱いで振り回され、高校は中止し代替えの「ユニバーサルジャパンで思い出を作る」に変えたがこれも日程の隙間に落とし込んだ。最終的に3月上旬としたが、これで予定表は3月末まで全てきっちり黒字で埋まってしまった。




四面楚歌、閉じ籠り、閉塞感、無抵抗、何とも言いようもない感じだが今私が凹む訳にはいかないから、見た目元気を出している。しかし本当にコロナには腹が立つ。どうもコロナウイルスは徐々に真綿で「じわじわ」と首を絞めるように迫ってくる感じだ。それにしても医療関係者、従事者の皆様には心底頭が下がる。ああ言うのを「真のプロ意識」と言うのだろうが、「専門職の鏡」である。学校の教員も専門職中の専門職だ。コロナに負けず頑張って欲しい。