2021年1月5日火曜日

令和3年始動、教職員の働き方改革を進めよ!

さて今日は本学院の「仕事始め」の日であったが、コロナが迫ってくる感じで、何とも表現しようのない「鬱屈した船出」であった。例年なら「今年も頑張るぞ!」みたいな幾分高揚した心地もあったのだが、今年はそれが無い。年末年始では家に閉じこもり、テレビばかりを見ていたが、誰だったか、今の状況は面白くもない映画を見せられ、外に出られない感じ(不確か)とか言っていたが、分かるような気がする。自分では何もできず、流れの中にただいるだけの現状は確かに辛いものだ。生徒は7日が始業式だから今の私の心配は2300人の生徒が全員登校して来るかどうかだ。感染はクラスター、家庭内感染から今や空気感染に主力が移行しつつあるように感じている。感染力が強まっているのか。関東では非常事態宣言が発出される模様だし、どうも大阪も高止まりで先行き油断ならない情勢となって来た。 

今日は午前中に職員会議を持った。冒頭まず一人の若い女性を皆に紹介した。本校卒業生であり、私が入学も卒業も執行した第一号の教え子を職員に迎えたのだ。同志社女子大から横浜の上場企業、IT.通信の会社に就職したが、故郷、大阪を忘れがたく本校に戻ってきた「前向きの才覚溢れる知的女性」である。私は今「デジタルスクール構想」を標榜し、あらゆる方策を考えているが具体的な施策の第一弾がこの人事であり、異例ではあるが広報・情報委員会所属とし彼女の持つ「提案力」「見立て力」を学校進化の為に期待した。本校に在学中から知っているが彼女ならやってくれるだろうと思って期中だが採用した。コロナの不安の中の船出だが彼女の紹介をしていると何か希望の光が出て来た。今は目の前のやるべきことを粛々と進めるしかない。コロナをあれこれ心配しても詮無い。 

引き続いた職員会議では今年の中心課題は「教職員の働き方改革」であると声を張り上げて強調した。分かり易く言えば更なるIT化武装を進め、仕事を効率よく進め、早く帰る事だと強調した。特にクラブ活動の考え方を根本的に変えないと今より先に進めないとも話した。何でもかんでも教員がやらなくて良い。専門で何も経験していない教員が全く知らないクラブの面倒にも限界がある、要は外部の指導者に頼ることも大きな効果の期待できる方策である。年間変形労働制も柔軟に運用し、今までの始業から終業まで全員がきっちり同じと言う考え方もいささか古くなったと考えるべきか。勤務時間は「フレックスタイム」に戻っても良いとも話した。 

今本校には「こそこそ」と勝手気ままに動くでたらめな教員は居なくなった。それだからこそ新しい働き方改革は実現可能と私はこの年末年始熟慮したのである。出来れば現在の教職員の年収手取りはキープしてやりたいが、それが時間外労働による支払いが増大するとなれば申し訳ないが年2回の賞与・一時金の支給ベースを幾分削減させていただいて原資を確保する必要がある。今から2年半後の令和5年5月1日は大正12年5月1日に創立されてから100周年の節目になる。それまでに新しい「第二弾の学校改革」をしなければ本当の意味で進化した私立学校と言えないのではないかとも話したのである。それが「働き方改革」である。今年もやるべきことは多い。