今日は「浪速中学校二次入試の日」である。高校も中学も平常の授業が行われているから、試験会場は中央館の8階の視聴覚教室と保護者待機室は図書館である。良いものを作ると何時までも美しい。土日の休みもなく正直年寄りには少々きついが、中学校や入試広報部の先生方が頑張ってくれているのに私が休むわけには行かない。最もしんどいのは受験生の小学校6年生である。子供たちが必死に本校を目指して頑張っているのだから、大人の我々はこれまた必死に受け止め、無事に作業を終わらせなければならない。本日で入試作業はほぼ終わるが厳密に言えばまだ完全終了とはならない。「2月入試」と言うのがあって、本校では「2月5日に実施」する。親の転勤やまだ行く先の決まっていない生徒の為に門を開けておくのである。例年一人か二人の受験生がある。私立中学を経営している学校法人は府内に60校あるが、高校は96校だから差し引き36校は高校のみの学校法人である。これらの法人の理事長から「中学校はしんどいでしょう?」と聞かれることが昔は多くあった。私は「中学校こそ面白いのですよ」と答えるようにしていた。本当にチャレンジングで面白い。「病み付き」になるくらいだ。
募集も教育活動も高校に比べて苦労も多いが私は先生方に「教育の原点は中学校にあり」と言っている。39、34、70、107、119、121、120、88、67、69、94、95、91、102、107、137。これらの数値は何だとお思いでしょうか?実は平成17年度から去年までの入学者数である。これを見れば変遷が良く分かる。涙ぐましい16年間であった。某大学との連携に全く想像だにしない事態が相手側から発生し、大きな騒動になり、私は訴訟一歩手前まで考えたが生徒の事を考え、「悔し涙」をこらえて法廷闘争だけは止めた。そして完全にその大学とは手を切ったのである。その時の影響は数値に出たが「なにくそ!」と思い、歯を食いしばって頑張ってきた。そして昨年の137人の数値が出て当時の数値をはるかに超え従来の3クラスから4クラスとなった。令和2年は名実ともに新しい浪速中学校に生まれ変わったのである。
そして2年目の今年はどうなるか、じっと眺め,指導・激励していたが、入学者予想は昨年の新記録を抜く可能性がある状況になってきている。今日の入試の受験生の数と内容を見ると4クラスを間違いなく維持できる見通しとなった。凄いことである。歴代1位の生徒数が期待できるところまで来た。偏に入試広報部と中学校の頑張りであり、心から感謝致したいと思う。どうも昨年から「風向きが変わった」感じだ。府内60の私立中学で22番目に生徒の多い中学校である。2年連続だ。トップグループの最後尾だが嬉しい限りである。今後とも焦らず「丑の歩み」で良いから一歩一歩前に進めて行く。しかし嬉しい。
中学入試はほぼ山場を超えて明日は「束の間の休息日」とした。中学、高校共に休校である。高校は来月の入試の先取り休日である。そして明けた「21日からは高校願書の受付」が始まる。こちらも大変だ。数は府内96校のトップ10校に入っている大規模校だから受験生の数は中学の10倍は軽く超える。そちらも学校法人としては重要である。心して進めていきたいと思う。現場からコロナ対策で窓を開け放っているので「女子受験生の為に温かいひざ掛け」を用意してやりたいと言うので「二つ返事」で了承した。1000枚も要るが「よっしゃー、アイヨ!」って感じだ。こういう時の私はすこぶる機嫌が良い時である。