2021年4月22日木曜日

本日その2:3回目となる非常事態宣言とオンライン授業

政府は恐らく明日23日に関係会合を開いて3回目となる非常事態宣言を大阪、京都、兵庫、それに東京都に発出すると報道にあった。まだ期間や中身については定かではないが、どうも大学を除いた小・中・高については「通常授業」とするみたいだ。ところが大阪市立の小中はオンラインと学校でのプリントを使った「ハイブリッド授業?」とするとあった。中学もこれに準じている。言葉は格好は良いが余り効果はないのではないか。午前中に2コマオンラインで学び、それからカバンを背負って学校に行き、「給食」を食べてプリントで学ぶというがそもそも通信回線などオンラインの環境は大丈夫なのか?それならいっそ学校での通常の授業で良いのではないか!などと余計な心配をしてしまう。「今の段階では浪速高校も中学校も通常の授業を継続する」が今後の事は分からない。だから今日の職員会議では考え方と方針を詳しく述べたのである。

本校では既にオンライン授業の体裁は整え、形は出来た。何時でも私が「ゴー」サインを出せば、次のステージへ進む手筈は整っている。そもそもオンライン授業は「一括配信―動画オンデマンド方式」と「リアルタイム生配信」に分かれ、その両方が可能となるのがその信頼性と安定性から本校で採用している「クロムブック端末」だ。双方にメリット、デメリットがあるが、この端末の良い点は学校現場に最適と思える「ミート」と「クラスルーム」と呼ばれるアプリを有しているところだ。これらのアプリを有効に使えば、録画動画の配信と教師が画面に生で映るリアルタイム配信の「いいとこどり」したハイブリッドオンライン授業になる。大阪市立みたいに家と学校を行き来する方法をハイブリッドと呼ぶのは些か「エーッ?」だと思うが他所のところはどうでもよい。 

問題は非常事態宣言中に本校で感染者が急増し、クラスター発生防止の為に「何時、どのような事態でオンラインに切り替えるか」である。そのタイミングが難しい。私はどちらかと言えば「即断即決派とぎりぎりまで我慢派のハイブリッドタイプ」だと思っているが、この間大阪府行政の下した判断で起きた今の状況を考察すれば、「手遅れ」になっては元も子もない。180校ある府立高校では既に述べ20校近い高校が臨時休校となっているらしい。本校でもそのような事態が無いとは言い切れないからその準備と心構えが重要である。今朝、常務理事と高校、中学の校長を呼び、その辺のところを議論した。そして前述したように16時からの職員会議で全教職員に徹底したのである。又肝心の教職員のPCRの簡易民間検査費用は学校負担とする旨も本日伝えたところである。



 
私は今や本当にコロナを恐れている。感染力の強い新型ウイルスの生徒への感染を本当に恐れている。はっきり言って今宣言を出されても同じような対処では収まらないのではないか?との懸念が拭い切れない。今の方法では「人流の制限」には限界があることが分かった。どうも我々は「経済の回復と回転」と特に「東京オリンピック開催」にとらわれ過ぎた感じがする。政府も識者も国民も誰もが無意識に取り憑かれたような感じで「東京オリンピックの呪縛」を背負っているような気がしてならない。 

誰も声を挙げないのは日本と言う国と日本人の特質か?大体国民にワクチンが行き渡っていないのに、3か月後に迫った、このような世紀の祭典をやれるのであろうか?無観客の試合をテレビにリアルタイム配信して意味はあるのかな?と思う。何処を走っているのか分からないような聖火リレーのテレビ放映は見ていて切なく悲しいぞ。病院は崩壊し、多くの人々が毎日重病にあえぎ死んでいっているという中でのオリンピックって一体何なのと思ってしまう。「3回目となる非常事態宣言が東京に出ることは東京オリンピックの中止を意味する」のではないか!私はそのように思う。学校は多くの行事を中止してきた。そろそろIOCも政府も東京都もオリンピックを「人類がコロナに打ち勝った祭典にする」などの前言を修正すべき時ではないか。