2021年4月16日金曜日

これで、何時でもリモート授業が出来る!

「この学年は良い子が多い!」「遅刻者が一人もいないなんて!」「良く教師の話を聞き分ける!」などと常日頃生徒を見続けているN生徒生活指導部長や高校1年生のI学年主任はのたまう。他の学年の先生方が聞いたら「ウン?」と耳を傍立てるかも知れない。それくらい昨日の新一年生の健康診断そのものは生徒のわきまえで無事に終わったと報告を受けた。ただ昨年に比べ男子で100人、女子で80人と生徒数が増えているから結局時間はオーバーした。想定をしていたがやはり女子のレントゲン検査で40分から60分待ちの状況があったという。従って健康診断後の「クロムブックの講習」は最終クラスが14時50分に始まり、終了が16時になったという。来年からはクラス単位の移動から午前午後で男子、女子に分けることを検討するという。今年の課題を次回に生かすことが人間の知恵である。これが出来ない人間や集団は進歩が無い。


私は高校の新1年生にクロムブックが手渡され、初期設定や使い方の説明が終わって安堵している。これで何時でも「リモート授業」が出来るからだ。大阪のコロナは最早、識者に拠れば「災害レベル」と言い、完全に医療崩壊が来ているという。遂に感染者は1200人を超え、兵庫も、東京も変異型が猛威を振るっている。「不気味」と言う言葉があるがまさに不気味そのものである。無気味とも書くがまるで「得体の知れない怖さ」がある。人類は今回ウイルスの怖さを思い知った。全世界の人々だ。本校でも生徒や教職員には事あるごとに注意を喚起しているが加齢の私自身も明日は分からない無気味さがある。部活動は制限し、次の進展によっては「休校」の判断をしてリモート授業に切り替える時にこの「クロムブックは唯一の頼りがいのある武器」である。

 

昨日で高校、中学共に全生徒が端末の「クロムブックの個人持ち」になった。私が良く聞かれるのは「端末は個人持ちですか?それとも学校からの支給ですか?」だが答えは「個人持ち」だ。当たり前である。格好の資料があって3月23日の朝日はこの特集を組み新聞記事にしているが80%以上の私立学校が保護者負担である。学校負担となると管理費や使用方法の制限など制約が多く、修理費など考えれば学校資産とは出来ない。大体自宅に持ち帰ったりなどの「日常使いに制約」を受ければ意味はない。個人の受益者負担があるべき姿であり本校でもそのようにした。

 それにしても本校の教諭は面倒見が良い。健康診断の前日に入荷させ、それを綺麗にホームルーム教室の上に置いてやり、健康診断が終われば「取り扱いの説明」だ。見事なくらいに流れる段取りであった。771人が一斉に端末を持ち、同時に講習を受ける。「指令塔はICT教育推進部」だ。私はこの光景を見て涙ぐんだ。最近は涙もろくなったと感じる。しかし素晴らしい光景だ。新1年生は直ぐにクロムブックに慣れ使いこなすだろう。ITに関して若者は理解が早い。授業だけではなくてあらゆる勉強に使いこなして欲しいと思う。私は高校校長に指示した。4月着任の常勤講師の先生方にもグーグルの教育認定レベルⅠの資格取得を含めて今後の方針を検討して欲しいと。本校では先駆的なICT教育が出来ないような教師は要らない。これだけは明確に言っておきたい。黒板にチョークでしか授業が出来ないような教師は私が求める教師像に程遠い。