遂に「非常事態宣言」が発出される様子である。3回目となった。今のところ学校の休校措置は要請されない状況と聞いている。政治的なことは何も述べないが、我々は「粛々」として受け入れ、次なる行動に移す準備が大切である。準備とは「理念」である。ハード的な準備は本校では完全に整っているから、こちらは問題ないがどのように過ごすかの「考え方」が重要である。22日の職員会議で私から全教職員にプランを発表し、展開することになるだろう。基本は「オンラインリモート授業」である。今朝ほど拡大管理職会議を開いて大筋の方向を定めた。恐らく明日くらいには私学課からも行政指導が出て来るだろうから最終チェックで一部変更も有り得るかも知れない。
今回の非常事態宣言、「学校は休校ではない」。あくまで校内での授業ではなくて学校と家庭を結んだリモート授業である。従って教職員は全員通常通り出勤して貰わないといけない。時差出勤とかリモートでの勤務とかはしない。教職員にとってはむしろ作業量が増えるだろう。とにかく学校は休みではない。そして最低限でも「日に4コマ」の授業はする。それ以上はパソコンの負荷や(熱を持つ)、小さなタブレットの画面とのにらめっこで疲れ果てる生徒の事を考えねばならない。問題は中学生で1年生は少し負荷を下げる必要があるかも知れない。中学2年や3年生には過去の経験もあるだろうから行ける筈だ。とにかく学校とは生徒を追っかけ勉強を教えるところだ。勉強を教えない学校などは有り得ない。それは学校ではなく、福利厚生施設でしかない。
朝の「リモートホームルーム」で体調を聞き、発熱などの聞き取りも必要だろうと思う。又途中で自学自習の時間は生徒にも歓迎されるだろう。教職員は課題を出さねばならない。一人でやりなさいと言って生徒がするか?、するわけはない!生徒とはそういうものだ。小学生と違って中学、高校ともなると家庭で親は仕事で居なくとも自立でやっていけるという考えもあるが、不安な生徒は学校で面倒をみることは有っても良い。いずれにしても生徒には「学ぶ権利」があり、授業料を戴いている私立学校だから責任はある。リモートだから授業料を割賦して払い戻せと言われないように誠意を持って対応する必要がある。管理職の指示を受けて今、教務部長以下のプロが案を練ってくれている筈だ。
それにしても2500人を超える生徒数の大規模校だがコロナ感染者は今まで教職員で言えば一人として居なく、今朝の時点で生徒の陽性者は中高合わせ2名で、勿論学校には来ておらず、校内に濃厚接触者はいない。各ご家庭の管理の良さと是非とも強調したいのは本校教職員の意識の高さと面倒見の良さ、そして広い教室と24時間換気の最新鋭の武器がなせる技であると私は思っている。つくづくと良い校舎を作ったと我ながら喜んでいる。しかし油断は出来ない。心してこの非常事態宣言を乗り切っていきたいと思う。春の保護者授業参観は中止、校外学習(遠足)は高校、中学ともに中止、現高校2年生の修学旅行に替わるUSJでの修学行事も中止になる可能性は高い。可哀想だが仕方がない。USJそのものが閉館したら行くに行けない。