先月、2月19日のアラウンドで私は「専願点呼」について言及した。要旨は大略以下のようなものである。“私立学校への専願合格は一定の配慮を得て合格通知を貰っているのだから、内密で公立に出願するなどは出来ない決まりである。だから専願なのであるが、併願はまず公立高校を本命として第二希望が私立となる。公立は条例に定められた募集人員のみの合格者数だから、若し公立を失敗した生徒が併願合格の切符を持って私立に来れば受け入れることになる。「15の春を泣かせるな!」である。だから私立高校とは専願入学者プラス併願合格入学者となって、我々が狙い通りの入学者数になるなど基本的に不可能なことである。最終的な入学者数は私立の場合、「神様のみぞ、知る」だ。後述するが今日の結果を受けて私は大神様の前で頭を垂れて「感謝の誠を捧げた」のである。
私立高校には「学則定員」というのがあるが、その数に「ぴったし合った!」と言う風に決められないのである。この点を理解しない人は結構多い。「何であの学校は募集人員を大幅に上回っているのか!」という声だ。これに対する反応は学則定員を増やすことだが毎年毎年この数値を変えることなど出来ない話である。要するに学校選択は受験生と保護者の自由意思で決まるから、その募集人員と実際の入学者の数の差は受け入れる教室の数など学校側の制限と「結果的には人気度」だと言って良いと思う。人気のある学校は生徒が多く、そこそこの学校はそれなりの数値になる。何もせず生徒が集まるなどは有り得ないから生徒数の多い学校はそれなりの必死の努力をしているのである。
果たして今日、公立学校の合格発表があり、残念ながら希望が叶わなかった受験生が午前10時の発表後、本校に入学手続きに来る。昔は目を泣きらしてくる生徒も居たようだが私はそのような生徒を知らない。保護者同伴だがどちらも「サバサバ」した感じに思えた。最初の生徒は11時15分に登校してきた。今日一日で全てを済ますから学校は全教職員総出で対応する。まず「制服の採寸」だ。4月5日の入学式までの3週間で揃えないといけないから正直大変だがその対応は完全無欠で心配はない。その他、「教材、教科書手配」「芸術(音楽、美術、書道)選択の手順説明」「人権の関する資料」「課題提出」「生活指導書配布と説明」「クロムブック説明」等々山盛りである。15時からは21教室も使ってリモートに拠る上記の入学後の事前準備の説明が無事に始まった。