ここ1週間程度の私の気分が優れないのは間違いなく「ロシアによるウクライナへの侵攻」が影響している。とにかく「ジュクジュクと腸(はらわた)が煮えくり返って仕方がない」状態である。一体この先、この状況、この事態はどのように展開していくのか想像もつかないが、世界の動き、現地の状況だけは毎朝、新聞5紙をなめるように読み、テレビの映像を見ることで客観的に理解している積りだ。しかし常に心が痛み、プーチンに腹が立つ。「プーチンの終わりの始まり」のこの戦争は、この男の偏執的狂信と狂気がもたらしたものだが、腹を立ててるだけで、何も出来ない自分が情けない。このアラウンドは敢えて自制して学校、教育に関する中身だけに限定して書いているのだが、今ウクライナで起きている現代史を揺るがす大きな事件に比べ、自分のやっている中味の何と小さきことかと思ってしまう。しかしその小さな事をやるのが自分の仕事であり、責任だ。想定した4月からの教室不足対策として工事中の現場を見に行ったがこれも私の大切な仕事だ。
「焦点を絞る」という言葉がある。注意や関心を、一点に集中させ、対象とする範囲をより狭く限定すること、より狭い範囲に狙いを定めることを意味する表現である。これに対して「的を絞る」という表現は取り上げるべきものが多かったり広かったりしたとき、その数を限定したりその範囲を狭めたりすることである。「学校経営の要諦」はこの二つの考え方が重要である。何でもかんでも同時にやることは出来ない。経営者にとって「優先順位」を付けることが物事を着実に前に進める秘訣である。「手広く」「同時に前へ」「大体で良いから」から始まり、徐々に優先順位を付け、焦点を絞り、次に的を絞って「課題の本質に迫り」、「無駄の無いように経営資源を投入」することがポイントである。私にはこれが出来る。
昨日私は入試広報部の中学校募集に関して令和4年度、この極めて重要なテーマに従事して貰う先生方に対して極めて大きく重要なテーマについて論理立てて話した。彼らは今後過去の経験と知見を纏め、分析しメンバー内で情報を共有して、まず手広く、大まかに問題を捉えることから入っていくだろう。最初から焦点を絞り、的を絞っては失敗した時のリスクが大きい。中学校募集に関しては2か月に一回、詳細なチェックを私自らが入れることにした。
高校入試に関しては「基本的には中身の良さと比較的今までの方法と手法の進化」が事態を優位にしている。油断は出来ないが安心して見ていられる。「3月17日の公立高校の合否発表」を待って来年に向かって行動が始まるだろう。今朝の各紙は紙面に詳細に府の教育庁発表の「一般選抜最終出願」の数が発表された。このデータをつぶさに分析した入試広報部長は部屋に入ってきてこの「4月5日の浪速高校入学式に出る新入生の数の予想」を出してきた。その数はミニマムで800人、マキシムで850人、中間で830人である。想定した通り20クラスになる可能性が高まったと言える。場合によっては21クラスになる可能性も否定できない。これを受けて私は教室増強工事の視察に赴いた。余裕を持って21クラス分に相当する教室増強工事は極めて順調に美麗に進んでいた。それにしても設備担当のUさんは仕事が出来る、能力高いお人で、有難い限りだ。今日で教室は十分に間に合うことが分かった。「さぁ、来い!」という感じで幾分気分が盛り上がってきた。