2023年3月20日月曜日

総勢2900人の生徒数を数える学校になった!

 遂にNS館の工事囲いが取れた。全容が目に飛び込んでくる。今更ながら1階部分を「ピロティ」にして良かったと思う。中央館でも採用し、この部分は「回廊」と名付けており雨天の時など学校行事に本当に役に立っている。回廊が無ければゆうに6教室分くらいは教室が持ってくることは出来たが私は「開放感と余裕感」を優先し、これは本校の哲学と決めてピロティにしたのだった。この方針はNS館にも引き継がれ、次の6階建ての新中学校校舎にも適用される。元々このような建物が好きだったこともあるが、神社神道の学校として「高床式」が望ましいのではないかという思いもあった。出入りの玄関口に柱だけ残して大きな外部と繋がる空間があるのは「学校の品格と度量」みたいなものを強く感じさせる。日本の学校でこのような高床式の校舎を有しているのは恐らく本校だけではないか。本校の「自慢の逸品、一品」である。 


「4月30日の開校100周年奉祝祭」に向けて諸準備が加速している。昨日から「大鳥居」の化粧工事が始まった。化粧と言っても焼けた檜の表面の薄皮を少し剥がして元のヒノキの色に近づけるのである。伊勢神宮様から頂戴した「倭姫宮の第一鳥居」であり、本校にとっては宝物である。寺社建築の専門家である松原建設さんが立派にやってくれるだろう。そういえば倭姫宮も創建100年になると思う。くしくもこのようなご縁となったが嬉しい限りであり奉祝祭には神宮よりトップクラスのご参列者があると秘かに連絡を受けている。4月30日には東京の神社本庁の田中総長もご臨席を頂けるとの連絡を受けており、「錦上花を添えて下さる」とはこのような事を言うのか。感激である。 


今日は遂に併願合格者の数値が最終的に定まった。本日10時に府内の公立高校の合否のWEB発表があって惜しくも残念な結果となった生徒が三々五々保護者に付き添われて本校に登校して来た。最初に入学受付で事務室に来られた時間は10時45分だった。既に専願と内部生は654人と定まっているので今日の併願者を入れて全ての入学者が決まったことになる。当初は20クラスから21クラスかと気を揉んでいたが最終的に21クラスとなった。心の一部では20クラスもあったが仕方がない。贅沢な話で生徒を教室に詰め込むのは「浪速の誠意」ではない。21クラスで行く。1学年21クラスは新記録で公立の中では全学年の数値だ。今現在で入学手続きが終わっている数値は浪高899人(新記録)、浪中148人(新記録)、合計1047人(新記録)が4月5日の入学式に臨むことになった。この時点で何と何と中高総勢2901人と言うから正に一大マンモス校となった。大学系列ではない一般の私立中高で2900人の生徒を抱える学校など聞いたことが無い。総クラス数は中高で71クラスです!一つの学校で71クラスなど簡単に有り得る話ではありません。しかしこれが我々が開校100年目に成し遂げた現実なのです。 

5月連休明けには開校100年を記念して生徒、教職員で100周年の「100の字」を形どった「人文字の写真」を撮ろうと思っている。毎年の事だが私は今朝入試広報教頭、教頭補佐、入試広報部長の3人を呼んで専願、内部、併願の合計数値を確認した。教頭は888人、補佐は879人、部長は865人と私に言明したが、結果は昨年よりも+21人の899人であり大記録となった。最も近かったのは教頭先生の予測だったがそれでも「上振れ」している。このようにして私立高校の命運に直接関与している入試広報の幹部にはこのような「センスというか感覚」を持って欲しいと思ってやっている。今日以降は専願も併願も内部生もない。全ては浪速高校の大事な生徒になる。同時並行で制服の採寸や様々な手続きがあってN学年主任率いる新一年生の学年団が総出で見事に対応してくれた。長くて忙しい日になったが、同時に嬉しい悲鳴を上げる日にもなった。開校100周年を飾るにこれ以上のプレゼントは無い。