吹奏楽部の定期演奏会も14回目となると「ここまで成長するか」という感慨に浸った。専門家ではないから良くは分からないが一段のレベルアップを感じた。素晴らしい演奏会だったと思う。会場は堺市のフェニーチェ堺というプロの会場としてもおかしくない豪華絢爛の会場に全く負けていない演奏会だった。それに広い会場がほぼ満杯になるほど多くの観客が来て下さり、これも嬉しい事であった。第1回目は寂しい位の観客であったが14回目と数が増えるに従って多くの方々がお越しくださるようになったのが成長の証明だ。
今朝ほど顧問が4人部屋に来て完了報告してくれたが、顧問の顔も良い顔をしていた。私は責任上コメントをする立場にある。良かった点は最初に学院曲「海道東征浪速」があったことと最後に「ふるさと」が来たことを称賛した。神社神道の学校の「アイデンティティ」であり今後とも宜しく頼むと申し上げた。後は君たちの好きなように選曲して良いとも申し上げた。今回の演奏で特に印象に残ったのは交響詩「モンタニャールの詩」と最後の映画「タイタニック」だったと言ったのだが主顧問は「我が意を得たり」と言う顔をしていた。
演奏会は様々に工夫がなされており、一言で言えば壇上のスクリーンを駆使した「映像」が音響と共に観客に届くものであった。それに本校の教員だが司会が上手い。従って部隊の転換時に、司会の語りと映像があり極めて良く理解が進むのである。吹奏楽部の歴史に触れていたが2009年私が入学式で新入生に語りかけた言葉を紹介してくれたのは嬉しかった。まさしくあの言葉から吹奏楽部の歴史は始まったのである。部員もおらず、楽器もない「無いない尽くし」であったが私は共学化して特に女生徒を集める為に特別支援クラブとして吹奏楽部に詐欺まがいの「甘い言葉」を投げかけて、その後その言葉が仇となり、楽器をドンドン買う羽目になったが、嬉しい悲鳴であり、楽器購入費用などどうでも良い。買えるうちは買ってやりたいと思う。