2023年3月8日水曜日

開校100周年誌 要約版 総力を結集

 100周年の記念誌というか「周年誌」の作成進捗が気にかかっている。「心配性の私」は確かな進捗が確認されれば「オッケー」なのだが状況が分からないと心配になる。まずその人物の基本的能力というか「資質」と、与えた仕事の質量のバランスである。大体仕事を与える時は「若干ハードルが高い仕事」を与えるのが普通である。そうしないとその人物の能力拡大には繋がらないからだ。仕事の出来る人間に易しい仕事を与えても意味はあまりない。仕事を与えた側の私がすることは時々「チェックを入れる」ことが重要で、これがないと「言いっ放し」で結果は惨憺たるものに終わってしまう危険性がある。理事長は厳しいと言われてもこれだけはやらねばならない。そのことが結果としてテーマを与えた人を救い、「成功体験」に繋がるからである。これが理事長たる私の仕事であり、責任だ。 

解決策として最初にやることは、その与えたテーマに従事する人間の数を増やすことだ。今回の100周年誌は二人の人物を増強した。一人は事務室の管理補佐職の女性で、後の一人は公立から転身してきた60歳の国語科の教員で、彼は同時に総務部長と言う重要な職位に付けた。異例な人材投入であるが、それだけ私の危機感は強いということだ。そして私がやることはこのプロジェクトに関して周辺の関係者を呼び集めて、「決起集会的」なミーティングを持って「檄を飛ばす」ことである。これによりその仕事は「理事長マター」となって組織内の最高位に位置することになる。これはマネージメントの極意とも言え、私はこの呼吸を忘れてはならないと私の代行者である常務理事に伝えた。 

100年史は急遽「簡略版100年史」を追加作成することにした。簡略版はダイジェスト版、要約版と言っても良い。要は4月30日の開校100周年奉祝祭当日にお渡しする冊子のことで、これは99年364日目までの記念誌である。当日の奉祝祭前日までの記念誌であり、「正史」としての100周年誌は当日の華やかな式典や祝賀会を織り込んだものし、「秋口完成」でも構わない。要は「2段階作戦」としたのだ。勿論、このダイジェスト版は正史に入る。ポイントは100年を迎えた本校を塾関係者や公立中学校の先生方によくよく知って頂きたい為にこのダイジェスト版は本年度中、入試広報部が配りまくって利用することになる。数百ページ、3分冊にもなるような分厚い周年誌など誰も読んではくれないだろう。だから要約版を作るのだ。 

又重要なことは印刷製本、写真選択を請け負ってくれる会社さんが、このプロジェクトに対する思いを一段と高めて頂くためにトップが肉声で語ることが重要である。そうすることで益々良いものが期待できる。要は学校側と業者側が呼吸を合わせて「良い仕事」をすることがポイントとなる。私は昨日関係者を呼び集めて語った。時間的余裕が無い。それだけに今は集中して進めることが必要だ。「平凡な」、何処にでもあるような周年誌を作る積りは無い。勿論この冊子は別途の契約となる。今、「表紙のデザインに悪戦苦闘」しているが今朝の日経でジューテックGが一面を使って広告を出していた。見たことも無いデザインであり、私はその新鮮さに驚いた。このアイデアを早速使いたいと思ったのである。100年前の社屋と100年後の社屋を100のゼロの中に入れ込むなど素晴らしい。