昨日から6月、今の時期を「麦秋」と言う。即ち麦が金色の穂をゆらゆら揺らす5月末から6月初めを言うのだが、季語では「麦の秋」とも言う。実に日本語と言う言語は素晴らしい。台風の影響で日中でも薄暗く、大粒の雨が学校の校舎とグランドを濡らしているが、私は室内で「ゆったりとした秋」を過ごしている。5月31日の決算理事会・評議員会で一連の開校100周年記念重要行事の山場が過ぎ去ったと思う。そして昨日は本校ホームページに情報公開として「決算報告」をアップした。今の私は本当に「気分的に楽」で心もゆったりと落ち着いている。お金を遣っただけの一見派手とも思える式典が見た目、良かったですねだけでは全く意味は無い。この考え方が重要であり「100年目の会計決算」が良かったからこそ、初めて先人に喜んで頂け、胸を張れる。中身が良ければ自ずと外観も良くなる。
令和4年度は何としても「生徒数の数」「財務状況」「教育の実践成果」の3本柱で良い数値を出す!と教職員全員が頑張ってきてそれを成し遂げた。我々は全ての指標で過去新記録となる数値に書き換えたのである。一昨日の会議では理事、監事、評議員の先生方からは声を揃えて高く評価頂いたが、私立学校法が定める外部の公的機関である「公認会計士」の先生が会議に出席してくれ、全役員の前で以下のような言葉で講評をして下さった。私には身に余るお言葉を頂き、お聞きしながら過ぎし15年間を想い出し感無量となったのである。
公認会計士の○○です。いつもお世話になっております。
この度は、開校100周年誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
まず、監査の結果、令和4年度の学校法人浪速学院様の計算書類は適正である旨をご報告申し上げます。(中略)また、財務面では、今まで積立ててきた「長期借入金返済引当特定資産」12億円をすべて繰上償還に充当して完全な無借金経営にされました。しかも、次の設備資金として「新校舎建設引当特定資産」〇億円を積立てられ、盤石な財務状況には驚くばかりです。
16年前に木村理事長が着任された時、当校は廃校寸前の状況でした。その状況下に生徒ファーストの方針のもと、生徒の為に教育環境を整備充実させる計画を綿密に練られ、共済事業団から数十億円にも上る融資を木村理事長個人の連帯保証で融資を受け、着々と教育設備投資をされました。その結果、生徒数も急増し、授業料収入も増加し、またその資金を設備投資に向けるという好循環で発展してきました。まさに浪速改革です。木村建設(株)と言われるほど、この16年間で投じた建設資金が実に113億円にも及び正味財産の9割近くを占めています。教育設備のハード面だけではなく、教職員の働き方改革やICT教育等のソフト面にも重力されバランスの良い経営をされてきました。
開校100周年を一つの節目に、木村理事長の偉業を称えて功労金を支給され、木村理事長が今後益々ご活躍されることをお祈り申し上げます。
最後に、開校100周年、今後100年も浪速学院がご発展されることをご祈念申し上げて、報告といたします。