今日は6月1日、「一斉参拝」の日であった。梅雨の晴れ間というのか燦燦と輝く陽の中で気持ち良い参拝となった。衣替えした生徒の白シャツが目に眩しく、すがすがしい参拝となった。それにしても「報鼓」である「3尺長胴の大太鼓」の音は腹の底にまで振動が伝わってきた。素晴らしい太鼓を開校100年のお祝いとしてプレゼントして下さったPTAには感謝、感謝だ。やはり「大きいことは良いこと」だと私は今更ながら感じ入った。
その後の話の展開として私は「6月15日の芸術芸能鑑賞会」として堺フェニーチェにて「カーリーの青春」を上演することを決めており、この話を持って来た。これも開校100周年記念行事と銘打っているからである。数年前から中高別々に実施していたのだが今回は特別に記念として中高合同の鑑賞会とした。何しろ教職員込みで総勢3000人を軽く超えるから午前、午後の2回入れ替え制にしたが、それでも会場の席の都合から今回は地元の方々とPTAへのご案内は中止させて頂いた。日本全国の高校や中学で既に鑑賞者が115万人を超え1850ステージを超えている位、大好評を得ているこの演目は神戸を拠点に活動している劇団「自由人会」のオリジナル代表演目である。他の演目も検討したが、劇団側とも相談し100周年にはやはり「これが良かろう」となって決めたのである。
この演目を生徒は真摯に受け止め、過酷な生活を強いられているカーリーと同じように生きて行く中で泣き、笑い、そして生き、これからの人生を生き抜いていくことを肌で感じ、成長して欲しいと思う。名セリフと名シーンに心を震わせ「人間の愛」について感じる、考える人間になって欲しいと願う。予てから親しくさせて頂いている劇団幹部の方々にわざわざ学校にまでお越しいただいて決めた演目だけに私には責任がある。「ハートフルストーリー」を生徒も先生方も感じ取って欲しいと思う。これで一応開校100周年記念事業は終わりとなるが何か寂しく感じてきた。