2023年6月1日木曜日

今日は一斉参拝、「カーリーの青春」を

 今日は6月1日、「一斉参拝」の日であった。梅雨の晴れ間というのか燦燦と輝く陽の中で気持ち良い参拝となった。衣替えした生徒の白シャツが目に眩しく、すがすがしい参拝となった。それにしても「報鼓」である「3尺長胴の大太鼓」の音は腹の底にまで振動が伝わってきた。素晴らしい太鼓を開校100年のお祝いとしてプレゼントして下さったPTAには感謝、感謝だ。やはり「大きいことは良いこと」だと私は今更ながら感じ入った。 




参拝を済ませた後は「学院長講話」であるが、今日は最初に新中学校棟の内部のデザインを全校生徒に知って貰うべく、先の記念式典で使った動画を映し出して紹介した。このように簡単に全教室にハイビジョン映像が「配信」出来る処が本校の凄さではないか。一々私の言葉は不要で映像と音響で生徒には体に滲むように入っていったと思う。大変に良かったと思う。生徒には6月12日に「地鎮祭」を行い、この日、中学の代表生徒は現場で参列させるが他の生徒はこれまた同時中継で映像を流すことにしている。自分の目で地鎮祭とはどのようなものか、生徒は知る事になり、一生目に焼き付いて忘れることはないだろう。これこそが実地教育だと思う。今朝の法人朝会で中学生への記念品として、全員に本校の「校鳥であるふくろうのストラップ」をプレゼントすることも決まった。大切にして欲しいと思う。本校の生徒への「学校の示す優しさ」はこのように行動に伴う記念品を用意することだ。大きな教育的効果がある。 



その後の話の展開として私は「6月15日の芸術芸能鑑賞会」として堺フェニーチェにて「カーリーの青春」を上演することを決めており、この話を持って来た。これも開校100周年記念行事と銘打っているからである。数年前から中高別々に実施していたのだが今回は特別に記念として中高合同の鑑賞会とした。何しろ教職員込みで総勢3000人を軽く超えるから午前、午後の2回入れ替え制にしたが、それでも会場の席の都合から今回は地元の方々とPTAへのご案内は中止させて頂いた。日本全国の高校や中学で既に鑑賞者が115万人を超え1850ステージを超えている位、大好評を得ているこの演目は神戸を拠点に活動している劇団「自由人会」のオリジナル代表演目である。他の演目も検討したが、劇団側とも相談し100周年にはやはり「これが良かろう」となって決めたのである。 



この演目を生徒は真摯に受け止め、過酷な生活を強いられているカーリーと同じように生きて行く中で泣き、笑い、そして生き、これからの人生を生き抜いていくことを肌で感じ、成長して欲しいと思う。名セリフと名シーンに心を震わせ「人間の愛」について感じる、考える人間になって欲しいと願う。予てから親しくさせて頂いている劇団幹部の方々にわざわざ学校にまでお越しいただいて決めた演目だけに私には責任がある。「ハートフルストーリー」を生徒も先生方も感じ取って欲しいと思う。これで一応開校100周年記念事業は終わりとなるが何か寂しく感じてきた。