2023年6月24日土曜日

「呪いの言葉、高校授業料無償化」問題

 4月30日の開校100周年から2か月が過ぎようとしている。私だけは未だ「余韻」に浸っているが、それも徐々に落ち着いてきている。学校は「日常の毎日」があるから私よりは早いペースで全体的に静かに安定しており、毎日を過ごしている。この「安定した毎日」が極めて嬉しいことだ。私は月の替わった「7月5日に夏季賞与・一時金を支給する」ことを決めて過日「職員代表のS先生」に通達した。基準額は例年通りとしたが記念行事の準備に走り回ってくれた管理職を含めた教職員には「理事長加算」を決めて慎重に人選を行った。これらの教職員は新校舎建設資金として多くの寄付もしてくれており、私は彼、彼女たちへの気持を「ご苦労様でした、有難う!」との思いを「賞与加算」という形で報いる。それにしても100周年記念行事の奉祝祭や、式典、祝賀会のソフトウエアは形としては何も残っていないが、ハードウエアとしては学校に「3つの記念品」が残った。形あるものははやり強いなと感じる。 

まず伊勢神宮から頂いた織額「花鳥御鏡錦」であるが、これは正確な金額はここでは書けないが極めて高価なものであることを後で知った。よくぞ「神宮崇敬会」様にはこのような立派な高価な記念品を下さったと心から感謝申し上げたい。未来永劫の「本校の第一の宝物」となった。そして次は「祈願の碑」である。ますます「存在感」が際立って来ており、毎日登校し頭を学院神社に下げている生徒の心を受け止めている。最後は「3尺大太鼓」であり、これも今後200年に向かって鼓報をならし続けるのだろう。100周年記念品がこのように形として残ったことが誇らしいと思う。総計としては多くの費用が掛かったが、それだけの価値あるものが学校に残ったのである。 



昨日夕刻、関西テレビはランナーと言う報道番組で又高校授業料無償化について報じていた。今回は先の中高連の立場ではなくて保護者連合会として明確な反対の意思を表明したことを主体に報じていた。この中に本校生徒と保護者が出ており、記者の取材に応じて適切な応答、コメントをしてくれていた。素晴らしいと思った。保護者からは事前に「学校の名前を出しても良いですか」とのお話があったが私は「勿論、出して堂々と存念を話して下さい」と返答したのだが、見事なインタビュウだったと思う。テレビではあるコメンテーターが「呪われた言葉、高校授業料無償化」と言っていたのが強烈だった。上手いことを言うなー!」という印象である。





吉村知事は丁寧に説明しますと何時ものお言葉だったが、「嫌なら、府の助成を受けるグループから出て行くのも自由・・」などの話が出てきているが益々混乱を招く。橋本さん、松井さん、そして吉村さんと3人の知事が始
、高めて来た、他府県に優るこの立派な制度を今回壊してしまっては意味は無い。ますます不公平になり府内の生徒達が一番の影響を受けることになる。これだけは避けなければならない。私見であるが「キャップ制を外し、授業料の値上げは各私立に任せ、その使途を明確に目的税化みたいに取り扱い、徹底して厳しく使用先とその成果を大阪府は監査することで担保出来るし授業料の値上げ期間も“時限立法”にする手もある」筈だ。こうすることで府も私学も保護者も生徒も受け入れ可能であり、公私の切磋琢磨で「教育の大阪、大阪の教育」が実現する。今回の府の施策は「私立の公立化」であり、手足を縛って私学を殺すことに繋がる。「多様性」としての特色ある大阪の教育の為には「それぞれが建学の精神を持つ私立高校は絶対的に必要」である。