2023年6月21日水曜日

「浪速が選ばれるには理由があります。」

 今日のアラウンドでは企業界では有名な「M$Aキャピタルパートナーズ」のある冊子の表紙のデザインを借用した。タイトルは「選ばれる、理由があります」とあるのを、私は「浪速が選ばれるには理由があります」と勝手に変更したのが下の絵だ。浪速学院は今年の入学者数が中高共に過去新記録で高校は府内96校のトップになった。中高合わせて1048人の入学者数は確かに「開校100周年記念のご祝儀」と言えるかも知れないが、そこには「浪速が選ばれる理由」があるからだと思っている。6月7日、府内私立高校のトップを切って大阪府の教育庁私学課の幹部が「高校授業料無償化ヒヤリング」で来校された時に私に対して冒頭言われた言葉が「益々の人気校で・・云々」であった。行政サイドもこの事を認めてくれていることが嬉しかった。 



画像のライオンの別名はシシ(獅子)、世界的に「百獣の王」として有名であり、一般的に最も強い動物であると思われている。オスの外見は「たてがみ」が非常に特徴的であり、美しい。この容貌はあらゆる文化のなかで動物そのもののシンボルとして最も広まっているものの一つであり、実際に全ての動物の中で国獣として選ばれる数はライオンが最も多い。ネコ科であるが賢く、社会性もあり、「群れを形成し、群れを守る」為に命を投げ出し、常に「縄張り」を巡って他のオスと命をかけて争っている。組織の管理者は「ライオンでありたい」と思う。不肖、私も浪速学院を護るオスライオンでありたいと思う。群れの仲間から常に目を離さず、周辺に目を凝らし、組織の存続を第一に生きている。勿論、ジェンダーフリーと多様性こそが世界の共通な血流であるべきで今後は優秀な女性組織管理者がドンドン出現してくるだろう。又そのようにならねばならない。 

身近な存在で言えば、その中のお一人は間違いなく興国学園理事長・校長でもある草島葉子先生である。関西テレビが今朝ほど8時35分過ぎから異例とも言えるくらい長い時間に亘って現在教育界を騒がせている「高校授業料無償化」問題の特集を放映していた。大体論調は放映の通りで安心した。草島先生のテレビでのお姿は大変立派であられた。府知事の吉村さんが先の選挙で公約とした無償化施策について我々は一致して「原案では賛成できな立場」を訴えているのだが、組織の役員でもある草島先生は論理正しく、礼節を持って我々を代表して行動してくれていることに頭が下がる。間違いなく私立連合という群れを正しく守ってくれようとするその姿勢に私は常々、感銘を受けているのだが、それは間違いなく組織管理者としてのあるべき尊い姿だと思う。 

今回の維新のやり方はまさしく今国家的課題となっている「マイナンバーカード」問題と似ている。「面子」とか超えて、冷静な議論と時間がまだ必要ではないか。我々は維新が掲げる大阪の子どもたちが高校での授業料無償化の恩恵に反対しているのではない。しかし、さすればと私立選択をしてくれた生徒の私立での学びが財政的問題でレベルダウンしていくのであればこれは「本末転倒」であり、逆に不公平が出てくる。テレビでは年間8000万円程度の学校法人負担と合ったが本校では1億円に迫るくらいの出費であり、これでは先行き持たない。生徒は増えているのは確かだが「浪速が選ばれる理由がある」のであって、今の浪速と将来の成長に期待して入学してくれる生徒に対して「私どもは誠実でありたい」と思う。「本当の意味での私立生徒と私学支援」をお願いしたいとただただ府知事にお願いするばかりだ。私は吉村さんを高く評価しているだけに、ここで知事部局と私学側がこの問題で厳しく対立する光景を見たくはない。