2025年2月15日土曜日

何と専願者が1000人を超えた!

 「一人勝ち」と言う言葉がある。独り勝ちとも書くが、正直余り感じが良くない響きだ。辞書によれば強さや勢いにおいて、他のどれよりも上回っているさまを言い、無敵、 最強、 敵なし、天下無双とか天下に並ぶものなしとか、当たるべからざる勢い、向かう所敵なし、とかあったが、「とんでもない!もう勘弁して」と言いたくなる。昨日、教育関係者で古くからの知人から「浪速、一人勝ち!」と言われたときに、あまり手を挙げて喜ぶという気持ちではなかった。他者を大きく引き離して先頭を走っている独走状態のことであるが、日常生活やスポーツ、ビジネスなどでも良く使われる言葉であり、言われた側にしてみれば「何か、悪いことでもしているみたいな・・・」感じもする。それは良く存じ上げている数人の他の私立の理事長のお顔が浮かんだからである。 

現在の大阪府の私立高校入試システムは監督官庁である大阪府私学課の指導の下、受け入れる教室と対応する教員、そして「条例による公立の募集人員」「私学の学則定員」という縛りの中で長い年月をかけて生み出されたシステムであり、全ての公立、私立高校の共通した公平公正なシステムである。大阪維新の会が導入した段階的な授業料完全無償化の施策は「規制のない自由な学校選択が可能」との目的で導入されたが、その結果として今日の公立、私立の選択結果が生じつつある。本校みたいに多くの入学者を受け入れる学校と募集定員を割る学校とに鮮明に分かれてきている。ほんの少し前はこのような事態ではなかった。授業料完全無償化は一体何をもたらしたのか?一般的に言われている「私学への流れの助長」だけではなくて、学校完全自由選択は公立、私立のそれぞれが「2分化」を生み出した。公立も私立も約半数が定員を割っている。ここに注目しなければなるまい。 


これは今後とも動き変動して行くだろう。言いたいことはあくまで「入試と言うのは結果」である。今朝ほど入試広報部を所管しているK教頭先生が部屋に来て下記の報告をしてくれた。本校は過日の高校入試、専願合格者通知は999人に対して実行したが、ところがその後一人、二人と併願合格者から専願への切り替え要望が出され、今朝現在では何と1005人まで上がっており、まだ数名希望者があるとの事であった。何と専願入学者が1010人程度にまで膨れるのではないかと言う。「専願者で1000人が超える」などは夢想だにしなかった。これに対して前述した「浪速、独り勝ち」の言葉が出て来たのかも知れない。 


入学金の納付も本年度から3万円のアップをお願いしたが事務方の情報では順調に入学手続きが進んでいるという。17日月曜日16時までだからその時点で専願の最終数値が決まる。中学は初めて5クラスとなり高校クラス数は25クラスで行く。教員手配も目途がついており学年主任やクラス担任もほぼ固まりつつある。我々の責任は本校を選択し、入試で合格通知を手にし,入学手続きを済ませ、入学式で「校長先生から正式に入学許可」を得た生徒たちを私たちはこの学び舎で、有意な人材になるべく徹底した教科指導、クラブ活動、学校行事などの教育活動を展開して責任を果たさねばならない。最早、現段階は入学生が多かろうと少なかろうと関係ない。我々はこの責任感の重さに負けず「クール」にただやるべきことを粛々と進めるだけだ。