2025年2月25日火曜日

風雪に耐えた「建学の精神」

 今日のアラウンドは本校の原点に立ち戻り、「建学の精神」について少し著述したいと思う。ここ20年本校はまさに「右肩上がり」で生徒が増えて行った。その頂点がまさに本年度かも知れないとさえ私は思っている。令和7年度入試結果は中高共に新記録の入学者数になり、恐らく4月期首の中高合わせた総在籍数は3300人を超えるのではないか?20年前の約3倍だ。まさに大規模校に育ったと思う。歴代の教職員、ご関係の皆様に深く感謝申し上げたい。この間学校設置者としての理事長の想定を超える勾配で増えて来た根本要因に果たして何があるのか、考察しているのだが、答えは一つではない。しかし間違いなく「建学の精神」が広く世に認められてきたからだと考えている。建学の精神とは、学校を創立・創設するときに掲げた理念や目的としての根本の精神である。これは学校の運営や教育・研究の方針を決める基準となり、学校がどのような人を育てようとしているのかの「教育理念」に直接結びついている、いわば本校の教育憲法だと表現すれば分かり易い。 



本校の根源には「神社神道の教え」がある。そうかと言って本校は神職養成学校ではない。102年前、大正12年、時の大阪の神道人が基金を持ち寄り、建設した「旧制浪速中学校」を起点としているが、その精神的根本は明治時代の「大阪皇典講究所」を創基としている。これから算用すれば歴史は140年なんなんとなるが、この長い年月、様々な場面で神社神道、惟神の道を背骨にして、時代時代の進展と荒波の中で、根本の建学精神は文言や言い回しなどに手を加えながら、今日まで生き延びてきた。特に辛い時代は昭和初期から戦後にかけてであった。私立学校を語る時に絶対的に必要な「根本義」を公開し、あまねく広く周知せしめる責任義務は私立学校の設置者にある。これがあればこそ「公的機関の助成」が得られ、「私学の独立性」が担保されるものである。現時点の建学の精神をここに転記する。我々はここに掲げる建学の精神を大変誇りに思っている。 時代は今、神道の時代になったとさえ思っている。




学校法人浪速学院の建学の精神(スクール・ミッション)

教育基本法に拠り、新教育の理念に則り、民主的、社会的、平和的、自主的、創造的な人格の確立を目標にし、我が国の精神と伝統・文化を重んじ、祖先の精神を受け継ぐ心を育むことに努める。

即ち、神社神道を建学の精神に掲げ、「浄明正直」を校訓として、浄く明るく正しく素直に生きる力と、「敬神崇祖」の教えを大切にし、「思いやりの心」「感謝の心」「豊かな心」を育み、社会の中で生き抜く力を備えた人物を育成する。 

スクール・ポリシー

1.アドミッション・ポリシー ~求める生徒像~

・本校の教育理念及び方針を理解する生徒

・進路実現に向けて何事にも主体的に取り組む生徒

・すべての事に対する思いやり、社会へ奉仕する豊かな心をもつ生徒

・人間力向上のため、成長を志す意欲をもつ生徒

2.カリキュラム・ポリシー ~教育の方針~

神道教育・道徳教育を基本とした徳育を実践することにより、生徒の心に「誇り」と「自信」を育むとともに、才能と適性を開発します。また、学力・人間力・判断力の増進を図り、生きる力を培うことを教育方針とし、その実現のために以下の教育を行います。

①進路実現のため、多様な進路希望に応じた教育課程やキャリア教育の充実した教育活動を展開します。

②課題発見力・課題解決力を育成するため、教科横断的な学びや課題研究の充実を図り、探求型の教育を展開します。

③規律ある学校生活を通して、自らを律し行動する力や規範意識を育てます。

④個々の生徒の課題解決のための丁寧な支援を行い、ICTの活用により、自主的な調べ学習などの支柱を構築することによって、アクティブラーニングを推進し、幅広く深い知識と教養を身につけ、問題発見、解決力を培う教育を展開します。

⑤グローバル教育とともにわが国の伝統・文化に対する理解を促し、外国語教育及び研修を積極的に充実させ、視野の広い真の国際人・教養人を育成します。

⑥学校行事や課外活動、ボランティア活動、部活動などの様々な体験を通して、自立心、主体性、責任感、協働性、社会貢献の精神を養う環境の充実を図ります。

3.グラデュエーション・ポリシー ~卒業の認定に関する方針~

才能や適性を最大限引き出し,学力・人間力・判断力の増進を図り、生きる力を培い、 「世のため人のために奉仕する心」「思いやりの心」「謙虚な心」を兼ね備えた、真に自立した心豊かで社会に有為な人材の輩出を目指します。