2025年2月1日土曜日

今の時代、「民族大移動」という言葉を使う人は居ない。

 今の時代、「民族大移動」という言葉を使う人は居ない。しかし世界史では有名な言葉であり、民族移動時代とも言い、西暦300年から700年代にかけて、ヨーロッパで起こった、諸民族移住時代のことである。この移住はゲルマン系及びスラブ系の移住、更に東方系の諸民族を主体とし、これは中央アジアでのテュルク系民族の圧力や、人口爆発、気候変動、疫病の蔓延などが要因とされている。どうしてこのような事をグダグダ書くのかと言えば、民族大移動などの歴史的言葉がどういう訳か大好きで、身体がぞくぞくする。私は言霊に快感を感じるのである。昨日「本校でも民族大移動??」があった。 

30日に高校3年生が卒業して行った。20クラス分の教室が空いた。そこで早速翌日の31日に西館の職員室の先生方や中学生全員が東館、中央館に移動して行ったのである。これを私が勝手に民族大移動と表しているだけの話だ。同じ民族だし、わずか100メートルくらいの距離を移るだけなのにアホらしいと言えばそれまでである。中学生は自分のカバンだけと必要なものだけをロッカーから移すだけだがその喜びようは尋常ではなかった。幾分広い教室という事もあっただろうが教室を変わるというだけで興奮気味であった。彼らは3月末にまた大移動だ。今度はまっさらの新品の教室に移動だ。すなわち建設中の新校舎である。それにしても中学生は可愛い。 

職員室も高校の教室に間借りだ。校長先生は4階の国際コースの部屋にポツンと一人いた。



先生も中学生も居なくなった西館は南海辰村建設さんの手で今日から「突貫」で改造される。中学生の教室は体格に合わせて幾分狭いのでこれは高校生には相応しくないから「中学3教室分を高校2教室分に改造」するのである。改造と言っても新設以上の良い質が担保されている。これで今回高校生用の教室が6教室確保されるから高校の新一年生が25クラスになっても受け入れられるのである。何か「パズル」みたいだが、このようにして今まで立派な広い教室を高校用に確保してきたから生徒数が右肩上がりの伸びでも生徒を吸収出来た。これも根本は東館・中央館・NS館と一体化した校舎に多くの教室数を配置して建設してきたからだ。この辺の「先見」は私のささやかな自慢である。私立学校で最も重要なことは用意する教室の数と質だ。美麗で機能的であり発展性のある教室を多く有する学校は強い。