遂に中学校の耐寒行事である「金剛山登山」も今年で止めにするかなと今考えているところだ。千早赤阪村に「多聞尚学館」を有するから、下山後の生徒に対して保護者の手によるトン汁サービスなど極めて便利だし、浪速中学校の生徒の「心身の鍛錬」と「存在感」発信と丁度良いと思い、私が中学校校長兼務時代に始めた。この行事も15年間継続してきたが遂に「断捨離」の時が来たかと嘆息している。中学1年生と2年生だが学校への帰還が何しろ遅い。昨日も18時を回っていた。これは保護者にもご迷惑だし、教職員の負担も大きい。働き方改革に逆行する。そして私の気持ちの決め手になったのは現在の金剛山は携帯電話が通じないという事だった。これは生徒を護るには極めて問題である。ロープウェイも無くなり電話でのやり取りも出来ないところに多くの中学生を行かせる訳にはいかない。
今朝は7時40分から「13人の教員への人事異動内示」を行った。常務理事、高校校長、中学校長同席である。4月1日発令であるが、高校入試前にはまず学年主任を決める必要がある。もちろん管理職についても早期に内示し新年度の準備に入って貰わないといけない。内示内容に皆さん、驚いた様子を見せたが概して「頑張ります!」との力強いメッセージを受けた。このようにして仕事が変わることで人間は成長していく。人事の要諦は新しい仕事を与えることだ。中高共に新記録の入学者を抱え、船出できるのは嬉しいことだ。頑張って欲しいと思う。
今日は珍しいお客様があった。日本相撲協会の理事で、角界で最も伝統ある著名な「出羽の海部屋」の出羽の海親方(師匠)」である。過去3人の理事長と3人の横綱や関取を輩出している名門中の名門である。何と急に決まった話であるが本校の中学3年生のH君がこの度、浪速高校に進学するのを止めて将来の横綱を目指して「角界入り」をする。その挨拶と言うことで親方自ら本日東京から大阪に来て今回の本校訪問となった。実は神社神道と大相撲とは関係が深く、横綱に推挙されたら明治神宮で初めての土俵入りをする。地方巡業でも多くの神社が部屋の準備に協力をしている。
出羽の海親方、大変立派なお方をお見受けした。同席されたご両親も寂しさ半分、嬉しさ半分と言った内心だろうが、私は大いに激励し、もし十両に昇進したら後援会を作り「化粧回し」を寄贈するとまで申し上げた。中卒で角界入りするのは親方が言われていたが、極めて厳しいが出世にも繋がると大いに期待している様子が見て取れた。長い浪速生活の中で浪速中学から相撲取りになることは初めてのケースで私は応援する積りだ。