2025年2月28日金曜日

本校の公式インスタグラム「naniwa_goodschool」

 建設中の中学校新校舎は見所満載である。ここで学ぶ生徒が誇りを持ち、本校の「建学の精神」を意識しながら、学業に専念できるように「ICTを駆使」した教室群、それでいて機能的、文化的な香りが高い、精神的に余裕の持てる新校舎を建設するという、私の恐らく最後になるだろう建造物への「思い入れ」は絶大である。昨日のアラウンドで「嘆き」を書いたがこの私の思いを全面的に受け止めてくれた南海辰村建設さんは「一夜で代替え案」をまとめてくれ本日打合せと現場視察を行い最終確認した。これで本校の「公式インスタグラム」にこの「見どころ満載の新校舎」が強烈な光を放ってその存在感を高めてくれるのは間違いない。一夜で私の気持ちは収まった。今日はそのSNSについて少し書いてみたい。



基本的に私はSNSに対して極めて慎重である。個人的に興味関心は大いに有しているが、だからと言って教職員や生徒に対して「全面解禁」として来なかった。ここは学校であり勉学を積むところであるという意識がまず最初にあったからである。しかし一方では社会の流れに歯向かうのも得策ではなく、「徐々に徐々に」世間を見ながら開放していくやり方できた。これは「私自身の見掛け」と全く異なるというお方もいるかも知れないが実像は案外と慎重なのである。だから私は「ブログ一筋」で長い文章を硬い語彙を選びながらもう15年近く続けて来た。ツイッター(現X)の炎上があれば学校に混乱を招くことを恐れているのである。正直言って「ツイッター(現X)に興味関心」があるが、言霊の国、神道の学校の責任者としてとにかく分かり易く、言葉を大切に発信をするという意識を今更変える積りはない。 

それでも10数年前、結構早い段階で私は携帯電話の校内持ち込みを許可した。これがすべての皮切りであった。それ以前は正門で教員が預かるというスタイルであったが余りにも手間暇がかかるから自由教室持ちこみに踏み切った。勿論電源を切るという約束であった。一旦許せば、それからは速度が増して次に「ライン」を許可した。その後次々と「フェイスブック」や「インスタグラム」「ツイッター(現X)」が社会の全面に出てきたが「学校としては2019年に学校公式のインスタのアカウントを開設」した。SNSの解禁である。しかし気持ちは抑え気味であった。まずライン取り扱いについての教養が先に来るべきと考えたからである。 

「生徒との約束」ということでまず教室では電源を切り、まず「人権という意識」を常に発してきたことの効果もあり、人権問題に繋がる事案は少なかったと思う。勿論SNSと犯罪、薬物との関連は全く無縁で今まで来られた。本校の生徒の自覚と教員の指導もあって、SNSの付き合いの質が相当にレベル高いと私は評価している。結論を言えば、学校としてSNSについてまず生徒の安全を守る、その為に生徒と保護者間の通信手段としてラインは大きな効果を確認した。これを受けて次にインスタグラムについてはそれまで当方も力を入れて来なかったが、昨年大きく舵を切った。2024年春である。 

新しく就任したS入試広報部長が「学校広報の有効ツール」としてインスタの活用を私に強力に具申してくれ、私は幾分の懸念はあったが解禁を図った。あれから1年、何とフォロワー数は月初のタイミングで1731人まで膨れ上がり、24年の4月1日から25年の2月で実に1082人の増加になった。女性職員のTさんとIさんが担当してくれ、この間「壁紙の統一」「タイル投稿」更に「リール動画」まで投入し「スマートさ」「スタイリッシュさ」を意識して美しい映像で発信したのである。最近の生徒や保護者が「浪速の今」を知って頂くために、長い文章ではなくて美麗で品格ある映像投稿主体に知恵を絞ってくれた結果は本年度の「爆発的な生徒増」に繋がったことへの一因になったと思う。 

今までは学校行事、イベント、クラブ活動などが主体であったが来年度以降は入試広報活動に直結するような投稿も心掛けていくと上記メンバー3人が言明してくれた。狙いは新しく完成する「新中学校校舎」、法人化された「浪速学院校友会」等々、「ムービングしている浪速」を更に発信していく。インスタを活用し「常若の浪速」「伝統と革新の浪速」「グッドスクール浪速」「動いている浪速」「常に変化している浪速」等々「浪速の今」を公式インスタ「naniwa_goodschool」に力を投入する。