令和7年度の浪速高校の入学手続きが順調に進んでいる。昨日16時締切りまでに1007人の専願合格者が入学手続きを終えた。「専願1007人は想定もしない大きな数値」である。そして今日は「再試験」の日で予定どおり6人の受験生が全員揃った。内専願受験生は4人であり、この受験生が合格点を取れば1007人は1011人となる。しかし私はこの数値はまだまだ「上振れ」すると思う。併願合格者から「やはり専願で浪速へ」と思う保護者や生徒は後数名は出てくるだろう。最終的専願合格者が何名になるのか?8時10分に集礼があったが6人の受験生に30人以上の教員が持ち場で動く。一見、コスパ的には不合理に見えるが、そんなことは問題ではなくて、さぞ不安な面持ちであろう受験生に温かく接するように校長、教頭、そして教務部長が具体的に指示を出していた。これが大切であり本校の「真心」「誠意」と言うものである。英・国・社・理・数の5教科で頑張って貰った。
今日の各紙は1面に昨日の衆院予算委員会で石破総理が、維新の前原共同代表に私立高校授業料無償化について前向きな答弁がなされ、方向が定まったとあった。26年度入試から所得制限を取り払い、全国平均の数値である457000円を上限のCAPとして全国の私立高校の授業料が無償化される方向だ。素晴らしい事で今後大きな波が全国的に私立高校に来るだろう。大阪府は現在63万円をCAPとしてくれているが吉村知事も第一段階として自公の歩み寄りを「了」とするのではないか。私はこれにより大阪府は幾分財政的負担が減るのであるから私立中学への就学支援金を少しでも増額して頂きたいと念願している。少子化の進展の中で「国造り」の根幹は教育であり、「幼、保、小、中、高まで保育料、授業料等は完全無償化」が最も効果があり分かり易いと思う。
集礼の後、すぐ真下の西館1階の校舎改造工事の状況を視察した。元の中学校教室3教室を高校用2教室にするのだが既存の高校より20%近くも広くなっている。広さに驚くと同時に安心した。これで「西館に6教室分の高校教室」が出来た。その後最終工事に入っている新中学校棟を視察した。豪華で明るくて、廊下が広く、窓が大きく、全てが美麗で機能的な校舎が目に入ってきた。壁や床、などが白基調であるのが良い。ただ中学生はまだまだ「子供っぽい」から本校みたいに「一足制」の学校では「スリッパ」に履き替えないだけにこの白壁の下部部分が意識的では無いにしても徐々に靴で汚されるだろう。特に雨の日などは怖い。対策を取るように指示をした。又何処か目立つ部位に「天井ファン」を付けられないだろうか?天井ファンは中央館6階の天空Rの例みたいに本校のシンボル装置である。帰る時に乗ったエレベーターの中から遠く見る学院神社の光景が目に眩しかった。