2025年3月15日土曜日

地方公立大学「三条市立大学」

 今日は土曜日、落ち着いた「Saturday  Something  Special (S)」の日となった。年度最終回であった。落ち着いたと書くのは入試関連の仕事が丁度谷間でないからである。3Sに関しては過日、「過去半年間の総括」を行い、来年度に向けての修正点や方向を改めて確認した。今後は本校が始めたこの「3S:土曜日の有効活用」について外部にも積極的に発信していく。その為に入試広報部に人材を投入し、「公式インスタグラム」とリンクさせ発信する手配も完了した。生徒の「多様な学び」と「教職員の働き方改革」を同時並行で進めるために更に「知恵を絞り」、令和7年度も頑張って参りたいと思う。 

今日の3Sの目玉は「新潟県三条市立大学のDr.シャハリアル学長先生」をお呼びしてご講演を願ったことだ。地域おこし、地方分権等々、地方の時代を象徴するような取り組みに本校も応援したいと思う。2015年三条市は総合計画に高等教育機関の設置又は誘致に取り組む旨、言及し準備に入った。その方法として高等教育機関設立構想を開始し、設置準備室を設立し、そして遂に県や国の支援を得て2021年、三条市立大学は誕生した。実学系のものづくり精神の単科大学である。この間、ご関係の皆様のご苦労は如何ばかりかと推察する。

 

日本でも大阪の東大阪に比する、東日本、有数のものづくり技術の集積地、燕三条市は和釘づくりに端を発し、あらゆる試練を乗り越え、時代のニーズに適応しながら独自の発展を遂げてきている。時代に求められている「もの」は何かー新たな価値を絶えず問い続け、試行錯誤し、答えを導き出して来ており、イノベーションがあふれる唯一無二の場所として「地方自治体が大学を設立」した。誘致ではない新設である。燕三条市の心意気に感動した私はこの大学の将来に大いに期待したいと思う。その為に本校から生徒を送り出すことだ。 


この地に出来た公立大学が工学部技術・経営工学科のみの単科大学であるところが又素晴らしい。大学は今や規模や都会の立地だけではあるまい。サイトにはこの大学は、「燕三条地域全体が本学のキャンパス」であると書いてあり、「地域で学生を育てる」というのだ。初めて聞いた言葉である。私はこの種のストーリーに極めて弱い。卓越した見識と言っても過言ではない。学生は、大学の講義で学んだ知識を現実社会で試す機会を得て、様々なトライ&エラーを経験し、現場で活躍できる人材へと成長する筈だ。失敗をものともせずチャレンジし続けた歴史を持つ燕三条地域のプロフェッショナリズムに、学生は実社会を生き抜く力を実学で学ぶのではないか?教えるのが教授だけではなくて町の工場の社長さんというところが素晴らしいではないか。 


本日約200人の生徒向け講演にお越し頂いたのはアハメド・シャハリアル博士で簡単なプロフィールは1966年東パキスタン(現バングラデシュ人民共和国)生まれ、19943月拓殖大学工学部電子工学科卒業。200012月に東京電機大学大学院で博士(工学)を取得。同大学フロンティア共同研究センター、新潟産業大学、沖縄科学技術大学院大学などでの勤務を経て、招聘されて2021年に三条市立大学理事長・学長に就任された。日本人の学長ではなくて国際人の学長である。創造性豊かなテクノロジストの養成をするために、工学と技術のマネジメントを融合したスタイルの工学部を目指し、燕三条が持つ地域資源を最大限に生かした知の拠点となり、ものづくりの持続発展に貢献していくと強く私に述べられた。素晴らしい!