3月4日、古事記「ヤマタノオロチ」神話は井波彫刻の畠山勲先生の手で彫刻として「物語」になり、建設中の新中学校棟への取り付けが見事になされた。ゼネコンの南海辰村さんの下請けの方々、総出でなされたことは既に4日のアラウンドで紹介している。全ての取り付けが終わった後、私は畠山先生から波しぶきの先っぽの「白く塗られた丸い木片」を一個手渡され、それを作品に差し込む仕事を促され、言われるままに行った。施主が最後に取り付けて「完成」とするのだそうだ。知らなかったが名誉な事だった。それが終わると工事関係者から拍手を頂いた。
現状は28日の竣功祭に「除幕」するから作品には白布のベールを被せ、前に衝立を立てて「養生」している。防御かも知れない。今朝ほど気になって現場に赴き確認した。早くベールを外し、多くの皆さんに見て頂きたいと思う。
工事は最後の局面に移り、「外構工事が佳境」に入っている。個人の家でもそうだが、完成後は家の中には自由に入れないから外観でしか「家全体の観察」は出来ない。しかし、門併、庭、植樹などは通りがかりに目に入るもので「その一見」で家の価値が定まる運命にもある。特に玄関と庭は重要であり、その工事や周辺が外構工事である。雨水の対策なども重要だ。
当初、新中学校棟の前面には外部からの来客の駐車場のスペースも取っていたが私はこの図面を見るなり、その場で「ノー」を突き付けた。とんでもないことだ、「全面芝生に変えよ」と指示した。だからこの場所は「緑一色の人工芝」になり、門前の道路からも良く見えるゆとりと癒しの空間になるだろう。中学生が昼休み、寝転がって遊ぶことになる。9日の日曜日に一気に張ってしまうそうだ。この工事は(株)日本道路さんの手でなされている。長いお付き合いのある伝統ある道路回り、土木外構工事専門会社である。