2022年5月17日火曜日

安芸の宮島 生徒を連れて正式参拝

 広島県廿日市市にある「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」は宮島にある神社である。今日の修学旅行初日の最終目的地である。

格式は高く式内社で安芸国一宮、旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社となっている。全国に約500社ある厳島神社の総本社であり、平成81996)年12月にユネスコの世界文化遺産に「厳島神社」として登録された。この神社は「安芸の宮島」とも呼ばれ日本三景の1つに数えられており、平家からの信仰で有名で、「平清盛」により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられた。残念ながら有名な大鳥居は大改修であったが、全ての建物は素晴らしい神社建築である。



社殿は現在、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されている。そのほか、平家の納めた「平家納経」を始めとした国宝・重要文化財の工芸品も多数ある。今NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源平盛衰が放映されているがその時代から極めて有名なお宮である。

 昨日、学校にて「修学旅行の結団式」を終えた私は今朝ほど新大阪から山陽新幹線で中学3年生と広島入りした。まず広島平和記念公園と原爆資料館を見て、ここ宮島に到着した。あらかじめお願いしていた通り、今日は生徒を連れて「正式参拝」が許された。正式参拝とは昇殿が許され、本校だけの為に宮司さまから「祝詞」を頂ける参拝である。参拝の後は生徒には一人ずつ「直会の品」が神様から頂ける。何十年振りかの宮島参拝に次の世代を担う15歳の若者との合同参拝は私にとっても記念の日となった。




平和公園や原爆資料館での生徒達の真剣に何かを学ぼうとする姿勢に私は心を打たれた。




修学旅行の生徒で一杯の平和公園であった。生徒はこの後名物のお好み焼き村で広島風のお好み焼きランチである。果たして日頃食べなれている大阪のお好み焼きと広島風のどちらを生徒は評価するのか?




その後宮島に向かう。良い天気に恵まれ順調に予定は進んでいる。ここ神社においても学校において参拝の正式なやり方などを常日頃に教えていた効果がこういう時に出るものでる。宮島の神職の方から「素晴らしいですね」とお褒めのお言葉を頂き、私は素直に喜んだ。




この後生徒はここ宮島にて宿泊し明日山口県の秋芳洞見学、その後萩市に向かい、明治維新の精神的支柱となった吉田松陰を祀る松陰神社参拝、陶芸体験、そして角島灯台見学、萩市内のサイクリング、最後は出雲大社での正式参拝と予定が一杯である。久方ぶりに学校を離れて生徒と行動を共にするのも悪くはない。良い気持ちであるが、予定もあり、 私は一足先に宮島を離れて萩に向かった。

とにかく来年の令和5430日には創立100周年の一大行事が待っている。この日私は内外に高らかに「新中学校棟」の校舎を地上6階建てで建設する宣言をする積りだ。その為にも101年目となる令和5年度浪速中学校の新入学生は目標数値に届いて欲しい。創立100年目の入学者数が対前年割れでは「格好が悪い」ではないか。その為に入試広報部の体制強化を既に図り、又空手道部、吹奏楽部、テニス部、体操部は特別強化クラブとして優秀な小学校6年生の確保するために顧問の先生方に「檄を飛ばしている」ところである。学校と言う社会は極めて保守的であり、岩盤は固い。しかし100年の歴史を飾る浪速中学校をもう一度ここで浮力を高める努力をすることが重要である。我々は「浪速の教育力」に自信を持っているだけに、やれば必ず実現すると信じ、今日も厳島の大神様にお願いしたところである。私も先頭に立ってまだまだ頑張らねばならない。