今日は「大阪私立中学校フェア」があった。場所は「府立国際会議場(グランキューブ大阪)である。うたい文句は「大阪で私立中学校59校が参加」とあり、もう一つは「大切な時期を自分に合った環境で過ごしてもらうために」である。10時から18時30分まで結構長い時間であり、今このアラウンドをアップする時も先生方は会場で頑張ってくれている。3年ぶりの私学フェアで、「完全予約・5回の入替制」がコロナ対策で規定されている。この企画から今年も生徒募集活動が始まる。言ってみれば「よーい、スタート!」の号砲が鳴る感じだ。令和4年度の浪速中学校の入学式が終わってからまだ2か月弱であるがもう令和5年度入試の準備作業が今日から始まるというわけである。その先鞭が私立中学校入試だ。
令和5年4月30日には「開校100周年」を迎える。私はこの日内外に公的に「浪速中学校新校舎の建設」を宣言する。そのために今、建設会社を決め、詳細な設計が順調に進んでいる。浪速中学の生徒はそのまま浪速高校に進学する生徒で、いわば「専願内部生」あり、今後の少子化の進展による生徒数の減少を考えたときに中学校の生徒数は経営の安定化のためには是非とも一定程度の数は必要である。浪速中学校の生徒数規模の第一目標は4クラス、MAX160人程度で良いから現状の130人規模から30人程度の上乗せが理事長としての希望である。当然「打ち出の小槌」は無いから、「地道な努力」がそこには必要である。打ち壊す岩盤は厚いが、入試広報部中学校募集グループと浪速中学校教員集団、そして中学校のPTA組織は必ずや結果を出してくれるだろう。大いに期待したいと思う。とにかく中学への「経営資源の集中投資」を厭わない積りだ。
会場はコロナ禍の中であったが入れ替え制の効果で一回当たりの入場者はほどよく適切で、静かな雰囲気であった。しかし会場の空気は私立中学校人気の底堅さと上昇気運を感じた。各私立中学の「ブース」はそれぞれに工夫をして受験生と保護者への説明に汗を流していた。大体現状で府内の60校ある私立中学に進学する小学校6年生の数は約7000人程であり、本校に入学する生徒は約133~137人だからまだまだ展望はある。そのためには公立中学に進学する生徒を私立中学側に顔を向けてもらう全体の底上げ努力がまず必要であり、そのうえで浪速中学校に足を進めて貰う努力だ。決して不可能な話ではない。そのような事を思いながら私は会場を歩いた。自分の学校のブースを見るだけでは行った意味はない。他校のブースを覗き、他を知ることが大切である。このような戦場に身を置くことは決して嫌いではない。むしろ血潮がたぎる。