今日は「4月1日に改選された新役員が勢揃いした初めての理事会・評議員会」であった。出席者は32人で内9人が新任の役員である。任期は3年、次の改選期は令和8年3月末までである。冒頭、皆様にはご健康に留意しながら自社のご奉仕と本学院へのご指導、ご支援を宜しくお願いしますと申し述べた。皆さま、大変にお忙しいお方ばかりであるが何とか万難を排してご出席頂きたいと思う。大学を主として経営サイドの不祥事が続き、文部科学省は私学法の改正を進めており、「とにかく会議に出席することから全ては始まる」と考えて頂きたいと思う。大阪府私学課も厳しく理事会・評議員会の出欠状況を見ている。まず今日は会議の前に「開校100周年時の役員会」と言う事で記念写真を撮った。
事務局から詳細な「計算書類」を提示して説明と議論が進められ、見事な理事会と評議員会になったと思う。それは経営の中味が良いからである。「中身が良ければ深刻な議論もない」。令和4年度決算の目玉は何と言っても「学校は無借金経営の状態」になったと言う事だ。3月15日に約12.5億円を私学共済事業団に振り込み、平成26年当初の融資額22億円に関して15年返済の9年目にして元利合計残金を最終期限よりも6年早く、繰上償還したことにより、浪速学院は今や「外部からの借入金無しの状態」になったことである。加えて「新中学校棟建設資金」として〇億円の特定資産を積み増し、翌年度繰越資金は約〇億円が計上出来、キャッシュフローとして財務上は全く問題無い状態で、「正味資産」は132.6億円(前年128.1億円)と過去最高を更新した。要は超裕福な私立学校になっていると言う事である。ご出席された公認会計士の先生からは「盤石な財務状況には驚くばかり」と激賞された。
奉祝祭で内外に正式に宣言した「新中学校棟建設」については6月12日に「地鎮祭」を行うことが決まった。ご斎行の神社は市内の坐摩神社さんにお願いした。ゼネコンさんは南海辰村建設さんでNS館を立派に完成させて頂いた。この建屋と連結する新校舎は地上6階建ての素晴らしい建物となることは間違いない。これが令和7年3月、大阪万博の年に竣工すると中学生は全て現在の西館から新校舎に大移動する。そして西館は少し手を入れて予備教室や部活動の練習場所などに改造する。こうなれば生徒収容キャパは余裕が出来るが問題は来年度と再来年度であり、中学については全く問題はないが高校は20クラス上限とする旨、私は詳しく役員の方々にご説明した。
次の役員会は12月末であり、8月末に常務理事が持ち回り報告として経営概況の報告をペーパーで行うのが現在の本校のやり方である。開校100周年目の理事会、評議員会が無事に終了し、一連の重要な学校法人としての業務が終わり私は安堵している。本当に教職員が頑張ってくれたと思う。今の浪速学院は何処をとっても最高の状況にあるが、「蟻の一穴から全てが崩壊する旨の格言」を意識し、謙虚に、脚を地に付け今後とも一歩づつ前に前に歩を進め、頑張って参ると役員諸氏に言明し役員会を終えた。