2024年7月29日月曜日

高1が戻り、今度は中1が伊勢に!

 通常の授業がある時に比べて、終業式の後が、何か気忙しい気がする。余計にこの天気だから大変だが、学校としてはこの時期が最も重要な行事やクラブ活動が山場であり、私としては全身に気合が入る。今日は中学生1年生130人が伊勢に向かった。「伊勢HR合宿」と称して2泊三日の宿泊合宿で本校が神社神道の学校であると言う事を体感して貰い、友達と友情を育み、団体行動の原則を身に付けて貰う為である。外宮、内宮、倭姫宮始め多くの神社をお詣りし、ポイントは皇學館大學の渡邊教授から「道徳」について特別授業がある。先生は知る人ぞ、知る道徳教育の泰斗であり、本校とは長いお付き合いがある先生である。高校と同じく「校長講話」を入れている。 


私が着任した当時は中学生も伊勢修養学舎として「禊」なども入れた高校と同じフル企画としていたが、まだ小学校6年生気分の抜けていない中学1年生を考えると禊はリスクが高いと判断し、私は止めさせた。この案に当時の中学校のPTA役員と私は少しだけ対立したが押し通した記憶が今でも鮮明である。浪速中学の生徒は浪速高校に進学して伊勢修養学舎でもう一度伊勢に来られるチャンスがあるから、これで良かったと思っている。私は出発前の生徒を激励し、校長先生にどこかの昼食か「おやつの時間」でも良いから「伊勢うどん」を生徒に食させるように神宮会館に頼んだらどうかとサジョッソンした。中学生は可愛い。 



恐らく名阪道の何処かで伊勢から戻る高校4班を載せたバス6台と伊勢に向かう中学生を載せたバス4台がすれ違ったに違いない。このようなことを想像するのは心地良くて、まさに理事長・学院長冥利に尽きる。予定通り、最後の4班を乗せたバスが12時30分頃から順次、東征門を入って来た。私は大手を振って出迎えた。これで今年の「伊勢修養学舎」も無事に終わって「ほっと一息」である。特に960人を4班に分けて実施したのだが、所謂「通し」で9日間、ずっと伊勢に滞在してくれた校長、副校長、学年主任、それに神道科の教諭2名、帯同カメラマン2名の7名には「頭が下がる思い」だ。仕事と言えば仕事だが特に今年は蒸し暑い中で家庭を犠牲にして無事故でやり抜いてくれた成果を大としたい。帯同カメラマンは中学にも帯同するのでお帰りは31日となる。「ご苦労様」と言って迎えて上げたいと思う。 




本校の教務内規では必ず高校3年間の間に一度は伊勢神宮にお詣りする学校行事を「学校設定の必修科目」としているので参加出来なかったら卒業証書を出すことは出来ない。だから今年も過年度生が幾分入っている。このようにして伊勢修養学舎は71年間も続いている。主軸の校長以下5人の先生方の正式な帰校報告を受け、私は慰労の言葉を述べ、伊勢の干物と伊勢うどんを手渡して気持ちを表した。良くやってくれたと思う。伊勢が終わってようやく本校は「夏休み気分」となる。今ドンドンとクラブ活動の戦績が入ってきている。今朝は吹奏楽部が地区大会で金賞をトップ通過したと顧問の先生が報告に来てくれた。8月9日に大阪大会がある。運動部も、空手、弓道、テニス、ゴルフ、陸上の競歩、体操も全国大会に出場だ。浪速学院は今、「天と同じで燃え盛っている」。